LibavからFFmpegライブラリへの切り替えやmacOSのダークモード、H/Wアクセレーション・エンコードを初期サポートしたトランスコーダ「HandBrake v1.2 Nightly」が公開されています。詳細は以下から。
フランスのThe HandBrake Teamは現地時間2018年12月18日、2003年から開発を行っているオープンソース&クロスプラットフォームに対応したトランスコーダアプリ「HandBrake」の次期アップデート候補となる「HandBrake v1.2 Nightly Build」を公開したと発表しています。
HandBrake 1.2.0
- Switched core decoding library from Libav to FFmpeg
- HandBrake now requires OS X 10.10 Yosemite or later
- Added initial support for VideoToolbox (hardware-accelerated) encoding
- Added support for Dark Mode in macOS 10.14 Mojave (new Dark Mode toolbar icons require building with Xcode 10 on Mojave)
リリースノートより一部抜粋
HandBrake v1.2
HandBrakeは2016年12月24日に13年かけてv1.0.0に到達し、その際にはVP9 videoエンコーディングやSkylake以降のIntel CPUでIntel QuickSync Video H.265/HEVCエンコーダーがサポートされましたが、v1.2.0での大きな変更点としてはデコード用ライブラリがLibav v12.3からFFmpeg v4.1へ変更されたほか、macOSではシステム要件がMac OS X 10.7 LionからOS X 10.10 Yosemite以降になり、macOS 10.14 Mojaveではダークモードにも対応しています。
また、HandBrake v1.2.0ではH.264/H.265(HEVC)エンコード時にFFmpegのVideoToolboxオプションを選択することで、GPUやApple T2などのハードウェア(H/W)を利用するH/Wアクセレーションが初期サポートとして追加されていますが、
Nightly BuildではApple T2を搭載したMacでこのオプションを選択するとエラーが発生するという不具合が確認されているので、H/Wアクセレーションを利用されたい方はeGPUなどの環境で利用してみてください。
- HandBrake/HandBrake – GitHub
- Open Source Video Transcoder – HandBrake
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