AppleがXProtectおよびMRTをアップデートし「OSX.AceInstaller.B」や「OSX.AdLoad.A/B」など5つのマルウェアをブロックしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2017年08月25日、macOS/OS Xのウィルス定義データベースXProtect(関連記事)をv2094へ、マルウェアを検出&削除を行うMalware Removal Toolのデータベースをv1.21へアップデートしています。
Gatekeeper v124のデータベースアップデートは2017年08月21日に行われています。
今回のアップデートではユーザーが求めているアプリのインストーラーを装い、MacKeeperなど不要なPUAアプリをインストールする「OSX.AceInstaller.B」や「Mughthesec」アドウェア、”AdLoad“の亜種と思われる「OSX.AdLoad.A/B」など以下の5つのマルウェアが追加されています。
追加されたマルウェア
- Update OSX.Bundlore.B
- OSX.AceInstaller.B
- OSX.AdLoad.B
- OSX.AdLoad.A
- OSX.Mughthesec.A
- OSX.Genieo.G.1
アップデート履歴
最新のmacOSで2016~2017年間に行われたXProtectアップデートは以下の通りで、XProtect v2094のアップデートはOS X 10.9 Mavericks以上に、MRTのアップデートはOS X 10.10 Yosemite以上に配布されています。
- 2016年01月06日:XProtect v2072 (古いFlash PlayerをブロックしXProtectを更新)
- 2016年01月16日:XProtect v2073 (Microsoft Silverlightのブロックを開始)
- 2016年02月07日:XProtect v2074 (ブロックするマルウェアを追加)
- 2016年02月10日:XProtect v2075 (データベースを修正)
- 2016年03月05日:XProtect v2076 (OS X初のランサムウェアKeRangerをブロック)
- 2016年03月29日:XProtect v2077 (マルウェアを追加)
- 2016年04月28日:XProtect v2078 (古いFlash Playerをブロック)
- 2016年05月18日:XProtect v2079 (古いFlash Playerをブロック)
- 2016年06月20日:XProtect v2080 (古いFlash Playerをブロック, YARAが追加)
- 2016年07月08日:XProtect v2081 (マルウェアを追加)
- 2016年09月15日:XProtect v2082 (古いFlash PlayerをブロックしXProtectを更新)
- 2016年09月20日:XProtect v2083 (macOS Sierraへ対応)
- 2016年10月13日:XProtect v2084 (古いFlash Playerをブロック)
- 2016年11月01日:XProtect v2085 (古いFlash Playerをブロック)
- 2016年11月21日:XProtect v2086 (新しいマルウェアをブロック)
- 2017年01月18月:XProtect v2087 (新しいマルウェアとSafari機能拡張をブロック)
- 2017年02月17月:XProtect v2088 (新しいマルウェアをブロック)
- 2017年02月23月:XProtect v2089 (新しいランサムウェアをブロック)
- 2017年04月29月:XProtect v2090 (新しいマルウェアをブロック)
- 2017年05月06月:XProtect v2091 (新しいトロイの木馬をブロック)
- 2017年06月06月:XProtect v2092 (マルウェアをブロック)
- 2017年07月27月:XProtect v2093 (マルウェアをブロック)
- 2017年08月24月:XProtect v2094 (マルウェアをブロック)
XProtectは自動的にアップデートが行われますが、強制アップデートおよびGatekeeperのバージョンの確認は以下のコマンドで行うことが可能です。
- XProtectのバージョンの確認 (Yosemite以前)
defaults read /System/Library/CoreServices/CoreTypes.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta Version
defaults read /System/Library/CoreServices/XProtect.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta Version
defaults read /private/var/db/gkopaque.bundle/Contents/Info.plist CFBundleShortVersionString
sudo softwareupdate --background-critical
おまけ
XProtectのバージョンをチェックするだけならばSQWARQのPhilさんが開発&公開している「Critical Updates(関連記事)」アプリを使うと便利です。
コメント
ほんと適用が早くていいねMacは
いつも確認するともう最新になっている。
Windowsもパクるならこういうところをパクって欲しいわ。
いや、appleの対応は遅いけど?
windows update毎月或いはそれ以上ある事を知らないの?
自分とこ、さっきCritical Updatesで見たらXProtectが2093(1)、GateKeeperが124(1)など、他の項目でも記事画像よりさらに更新されてました。ありがたいです。
ところでWindowsとMacはそもそもマルウェア数があまりにも違いすぎると思いますが…
単純にタイミングだけだよね・・・
Appleの場合は、新OSに移行させたいタイミングで何かあると
それまでのバージョン向けのアップデートは一切用意しなかったり
考えようによっては嫌がらせとしか思えないこともあるし