OS X 10.11 El CapitanでFinder機能拡張アプリ「TotalFinder」や「XtraFinder」を利用する方法。TotalFinderはCommander Oneへの移行を推奨。

TotalFinder

2015.10.042016.04.06

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　非推奨ですがOS X 10.11 El CapitanでFinder機能拡張アプリ「TotalFinder」や「XtraFinder」を利用する方法です。詳細は以下から。

　El Capitanへアップグレード後Finderの機能拡張アプリ”TotalFinder”や”XtraFinder”が使えなくなったといいうコメントを何件か頂きましたが、TotalFinderはv1.7.3で、XtraFinderはv0.25.5で既に対応を済ませています。ただ問題はEl Capitanから導入されたシステム整合性保護（SIPやRootlessと呼ばれています）のためこれを無効にしなければこれらのアプリを利用することは出来ません。

Finder拡張を使う方法

　どうしてもFinderおよびOS Xのシステムを拡張するアプリを利用したい場合は、先ほど説明した通りSIPを無効にする必要があります。

1.まず、ターミナルを開いてcsrutilコマンドにstatusを付けてSIPの状態を見ます。以下のコマンドを入力して”System Integrity Protections status: enable”と出ればSIPが有効になっているので以下の方法で無効にして下さい。”enable (Custom Configuration)”と出力された場合は何か別の問題があるのでアプリを再インストールするなどしてみてください。

 csrutil status

2.SIPを無効にするには、まずMacの電源をOFFにし、[Command + R]を押しながらリカバリーモードで起動。その後メニューバーの[ウィンドウ] > [ターミナル]を選択し、”csrutil disable”と入力。この状態で”csrutil status”を見てもまだSIPが有効になっていますが、ターミナルを終了し、Macを再起動すればSIPが無効になっています。

csrutil disable

3.以上の状態でTotalFinderやXtraFinderをインストールすれば、どちらのアプリも利用可能になっていることを確認しました。

おまけ

　このようにSIPを無効にすればFinder拡張アプリを今後も利用することが出来ますが、これはAppleのセキュリティ機能を取り去りMacを脆弱にするため多くの開発者がこの方法を非推奨としています。TotalFinder開発者のdarwinさんもTotalFinderの開発の中止を示唆し、スタンドアロンなファイラー”Commander One”への乗り換えなどを勧めており、Eltima Software協力の下同アプリの50%OFFクーポンを配布しています。

Do you really depend on TotalFinder workflows so much that you want to possibly lower your system security? Frankly, I’m going to stop active TotalFinder development because it is not economically viable to continue development for a small group of users who decide to disable SIP. […] Also operating system security hardening will probaly continue in future. Those are good things, but you will have to let TotalFinder go at some point anyway. Maybe for you the day is today. Bite the bullet and move on.

[System Integrity Protection – BinaryAge Limited]

　XtraFinderは今後どうなるか分かりませんが、AppleのSIPは今後も消えることはないので、ユーザーの方は代行アプリを探したほうがよさそうです（Commander Oneは一部機能を除いて無料で利用できるので、興味のある方は関連リンクからEltima Softwareへどうぞ）。