AppleはOS X 10.11 El CapitanでIPv6対応に向けインターネット共有のオプションに「NAT64ネットワークを作成」オプションを提供しています。詳細は以下から。
AppleはiOS 9とOS X 10.11からIPv6をメインストリームにネットワーク周りの開発を行っており既に”Happy Eyeballs“アルゴリズムの変更を行っていますが、これにより今後はiOSアプリもIPv6への対応を求めています(詳しくは公式およびQiitaへ)。そこでAppleはEl Capitanのインターネット共有のオプションに「NAT64ネットワークの作成」 を追加、IPv6のテスト環境を構築できるようにしています。
NAT64の使い方
NAT64ネットワークを利用するには、まずEl Capitan搭載のMacをEthernet(有線LAN)で接続し、システム環境設定の[ネットワーク]からEthernetとWi-Fiを有効にします。
次にシステム環境設定の[共有]項目を開き、[Option]キーを押したまま「インターネット共有」サービスをクリックします。すると中央下に「NAT64ネットワークを作成」というオプションが現れるので、チェックを入れ「共有する接続経路」に[Ethernet]を、「相手のコンピュータでのポート」に[Wi-Fi]をそれぞれ選択。後はWi-Fiオプションからネットワークの名前やパスワードなどを設定すれば、IPv6ネットワークのテスト環境が構築できます。
また、AppleはiPhoneを利用してIPv6のテストする場合はモバイルデータ通信などWi-Fi以外のネットワークをOFFにてテストすることを推奨しており、2016年上旬にはApp Storeで公開するアプリにIPv6のサポートを要求するとしています。
Important: To ensure that testing takes place strictly on the local IPv6 network, make sure your test devices don’t have other active network interfaces. For example, if you are testing with an iOS device, make sure cellular service is disabled so you are only testing over Wi-Fi.
[Supporting IPv6 DNS64/NAT64 Networks – Apple Developer]
- Supporting IPv6 DNS64/NAT64 Networks – Apple Developer
- iOS9 で必要な IPv6 only Network への対応 – Qiita
コメント
Flash潰しと同じようにIPv4潰しにはならないだろうけど、技術をリードしようとするAppleの姿勢は評価したい。