AppleのThunderbolt/USB-Cアダプタ類を買う前に確認しておきたい注意点をまとめました。詳細は以下から。
Appleは現在、AppleはThunderbolt 3(USB-C)搭載のMacBook Pro Late 2016を発売するにあたり、Thunderbolt 3(USB-C)ポートをUSB Type-AやThunderbolt 2, HDMIへ変換するためのアダプタを複数発売しセールを行っていますが、
新しくMBPへ移行し、これらのアダプタを購入されたユーザーが期待していた機能が利用できないとブログやTwitter, Facebookに投稿していたので、新しいアダプタの注意すべき仕様を備忘録代わり以下にまとめました。
Thunderbolt 3 (USB-C) – Thunderbolt 2アダプタ
色々な方のWebサイトやブログを見てきた限りでは、この「Thunderbolt 3 (USB-C) – Thunderbolt 2アダプタ」に期待を裏切られている方が一番多いようで、このアダプタはMini DisplayPortと同じ形状のポートが付いていますが、
このアダプタはMini DisplayPortの出力を利用できないため、Apple Cinema Displayなどに接続しても何も映らず、以下のデバイスまたはディスプレイのみで利用可能です。(参考1, 2)
- Thunderbolt (10 Gbps) devices
- Thunderbolt 2 (20 Gbps) devices
- Thunderbolt displays
USB-C – USB アダプタ
MacBook Pro Late 2016を購入したユーザーが最も利用するのがこのUSB Type-CをType-Aへ変換する「USB-C – USB アダプタ」だと思いますが、このアダプタはUSB Type-Aデバイスへの電力供給にも対応している一方、接続されたUSB Type-Aデバイス自身も電力を消費する場合があるため、出先などで利用しない際は外しておくことをお勧めします。
このアダプタは電力供給がなくても機能します。ただし、このアダプタに差し込んで使用するデバイスは MacBook の電力を消費する場合があるため、使わないときは取り外してください。
MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以降で USB-C ポートとアダプタを使う – Apple サポート
USB-C Digital AV Multiport アダプタ
Appleが始めてUSB-Cを採用したMacBook Pro Early 2015の発売とともに発表したUSB-CポートをUSB-C(充電), HDMI , USB Type-Aポートへ変換できる「USB-C Digital AV Multiport アダプタ」は既に購入されている方も多いと思いますが、このアダプタも仕様制限が多くレビューの低いアダプタとなってしまっており、
主な注意点としては以下の様なものがあり、「USB-C – USB アダプタ」以上にMacBookがスリープ状態でも電力を消費するため、利用していない場合は取り外しておくことをお勧めします。
- HDMIポート
- HDMIのバージョンは1.4b
- 1080p(1920×1200)解像度は60Hz出力が可能
- 4Kは3840×2160 (30Hz)または4096×2160 (24Hz)までで60Hzは不可能
- USB-Cポート
- USB-CポートはMacBookの充電のみで、データ転送はしない。(いわゆるパススルーのみ)
このアダプタは、MacBook がスリープ状態でも MacBook の電力を消費します。 コンピュータが AC 電源に接続されていない場合は、バッテリーが消耗しないように必ずアダプタを取り外してください。
MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以降で USB-C ポートとアダプタを使う – Apple サポート
USB-C VGAとDigital AV Multiport アダプタ
まだ多く利用されているVGAディスプレやプロジェクタなどに接続しながらUSB Type-Aデバイスを利用するための「USB-C VGA Multiportアダプタ」は「USB-C Digital AV Multiport アダプタ」ほど注意点はありませんが、
両アダプタの注意点としてMacBook Pro (15インチ, Late 2016)の充電/給電に関する仕様と特定のストレージとの互換性が無いことが挙げられます。
- USB-Cポート
- 電力供給は最大60Wのまで対応
- USB Type-Aポート
- 標準的なUSB 3.1 Gen 1(5Gbps)でUSBデバイスを利用可能ですが、AppleStoreで販売しているG-Tech G-DRIVE mobile USB 3.0 Hard Drive(Apple製品番号HF4F2VC/A)と互換性は無し。
給電に関する仕様はこれら2つのアダプタのMacBook/Pro充電用USB-Cポートは最大60Wまでの給電制限があることで、MacBook Pro (15インチ, Late 2016)モデルに同梱されている「Apple 87W USB-C電源アダプタ」を利用し、MacBook Pro 15インチモデルを最も効率よく充電するためには直接Thunderbolt 3(USB-C)ポートに接続し充電する必要があり、
MacBook Pro には、Apple USB-C VGA Multiport アダプタまたは USB-C Digital AV Multiport アダプタを使って最大 60W で給電できます。MacBook Pro (15-inch, Late 2016) を快適に充電するには、Mac に直接電源をつないでください。
MacBook Pro (Late 2016) で Thunderbolt 3 を使って接続する – Apple サポート
また、ストレージとの互換性についてはAppleStoreで販売されている「G-Tech G-DRIVE mobile USB 3.0 Hard Drive(Apple part number HF4F2VC/A)」と2010年秋より前に製造された「Apple USB SuperDrive」とは互換性がないため利用できません。
次のドライブは、USB-C Digital AV Multiport アダプタまたは USB-C VGA Multiport アダプタとの互換性がありません。
- G-Tech G-DRIVE Mobile USB 3.0 ハードドライブ
- 2010 年秋より前に製造された Apple USB SuperDrive (詳しくは、こちらの記事を参照してください)
MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以降で USB-C ポートとアダプタを使う – Apple サポート
USB-C充電ケーブル
また、以前にも記事にしましたが、MacBook Early 2015/2016やMacBook Pro Late 2016に同梱されている「USB-C充電ケーブル(2m)」はあくまでも充電用となっており、データ転送速度はUSB 2.0の480 Mbpsまでしかサポートされていないため、
USB 3.x仕様のUSB-Cケーブルを利用されたい方はBelkinなどサードパーティメーカーが販売している「3.1 USB-C to USB-C Cable」などを利用してみてください。
おまけ
これらの情報のほとんどはApple Online Storeではなく、以下の様なサポートページに記載されているため誤って購入するユーザーが多いようですが、加えて米サポートページ以外はローカライズが遅く、米サポートページは新たに公開したページの更新が異常に早いため、最新の情報を得るにはURLの”ja-jp”を”en-us”へ変更して仕様を確認することをお勧めします。
コメント
記事を読んだだけでも大混乱……
そろそろ買い替えを考えてたけどちょっと待とうかな
iPhone 7には飛びついちゃったけど、MacBook Proはやはり一年待つか。
USB-C – USB アダプタ は「自身も電力を消費する」と読めなかった。
これ自体は電力を消費しないが、その先のUSB端末が使うかもしれないから、って文章では?
USB-C – USB-A – USB-Aデバイスの(USB-Aデバイス)自身が電力を消費するという意味でしたが、誤解を招く表現でした。
先程修正しました、ご指摘ありがとうございます。
いいねえこういうまとめ
これは良いまとめ
管理人ちゃんナイス
周辺機器を買い換えるのが解か・