MacBook Pro (14/16インチ, 2021)のSDカードスロットにピッタリ収まる拡張ストレージカード「Transcend JetDrive Lite 330 (512GB)」レビューです。詳細は以下から。
Appleが2021年10月より販売を開始した「MacBook Pro (14/16インチ, 2021)」は2016年モデル以降廃止されていたHDMIポートやMagSafe充電ポートに加え、UHS-II対応のSDカードリーダーが復活し、Androidデバイスやデジタル一眼レフ、GoProのアクションカメラ、DJIのドローンなどを利用しているユーザーがデータを転送しやすくなっていますが、
カメラなどを利用しないユーザーにはSDカードリーダーはあまり利用価値がないため、そのようなユーザー向けにSDカードスロットにぴったりと収まり、持ち運びやすいTranscendの拡張ストレージカード「JetDrive Lite 330」がMacBook Pro (14-/16-インチ, 2021)と互換性が確認され、2015年に発売された256GBモデル以来となる、512GBモデルが新たに追加されたので、1つ購入してみました。
拡張ストレージカード
MacBook Air/Pro用の拡張ストレージカードは、2012年頃にThe NiftyがMiniDriveを発売して以降、BaseQiのiSDAやPNYのStoreEDGE、SanDiskのUltra miniDrive、TranscendのJetDrive Liteなどが発売(レビュー)されており、
SDカードリーダーを搭載したMacBook Pro (13-/15-インチ, 2011 ~ 2015)やRetinaモデル、MacBook Air (13インチ, 2013 ~ 2017)モデルでSDカードリーダーの奥行きが異なるため、各社そのモデルに対応したSDカードリーダー用の拡張ストレージカードを発売してますが、
新しいMacBook Pro (14/16インチ, 2021)には、MacBook Pro (Retina) 13インチ (Late 2012~Early 2015)用に発売された「JetDrive Lite 330」シリーズが対応しており、新たにラインナップされた512GBモデルのパッケージには、”MacBook Pro Retina 13″”の記載に加え、“Compatible with MacBook Pro 2021”のステッカーが貼られていました。
JetDrive Lite 330の外見
SDカードリーダを利用した拡張ストレージカードは、ほぼ同じに見えますが、大きな違いが2つあり、1つはBaseQi iSDAやNifty MiniDriveのようにカードリーダーアダプタ型でストレージにはmicroSDカードを利用するものと、JetDirve LiteのようにNANDフラッシュチップ(MLC)をパッケージ化してあるもの、
2つ目はSDカードスロットから取り出す際に使用するリップ(Lip)がMacBook Pro/AirのSDカードスロットに完全に収まるものと、そうでないもので、JetDrive Lite 330は後者で、リップがSDカードスロットより大きく作られ、左右に出ているため、完全にSDカードスロットに収まらないものの、
SDカードリーダースロットに強く押し込まれ、MacBook Pro (2021)にダメージを与えるのを防いだり、MacBook ProのSDカードリーダースロットより深いSDカードリーダーに飲み込まれてしまうのを防いでくれるほか、簡単に取り出しやすいというメリットがあります。
キャパシティ
また、JetDrive Lite 330 512GBモデルの空き容量ですが、当然、実容量は製品仕様表記とは異なり、macOSのディスクユーティリティやシステム情報で確認したところ約500GBでexFATフォーマットとなっていました。
- 製品の実容量が製品仕様で表記されている容量より少ないのはなぜですか? – トランセンド
ベンチマーク
次にJetDrive Lite 330のベンチマークですが、まず、MacBook Pro (14/16インチ, 2021)のSDカードリーダースロットは「UHS-II (Ultra High Speed-II)」規格に対応していることが発表さていますが、新たに発売されたJetDrive Lite 330の512GBモデルも256GB以下のモデル同様にUHS-I仕様で、
最大転送速度は公称で読出し(Read)が95MB/s、書き込み(Write)が75MB/sとなっており、実際にAmorphousDiskMarkを利用してRead/Writeを測定してみたところ、Readが約91MB/s、Writeが約65MB/sと、
UHS-II対応のSanDisk Extreme PRO UHS-IIには及びませんが、Wirte値はBaseQi iSDA 303A+SanDisk Ultra UHS-I 512GBの約3倍となっています。
BlackmagicのDisk Speed TestではProRes 422 HQの1080p60コンテンツ再生をWrite/Readともパスしているため、Apple MusicやTVライブラリ用の拡張ストレージとしてもギリギリ利用できるスペックとなっています。
その他
Transcend JetDrive Lite 330はBaseQi iSDA 303AのようにmicroSDカードをストレージとして利用できないというデメリットもありますが、消去してしまった画像やドキュメント、音楽、動画などを検出して復旧するWindows/macOS対応の「RecoveRx」アプリにも対応し、
COB(Chip On Board)設計のため水滴やほこり、衝撃に強いく、512GBモデルの当初の予定販売価格は13,000円前後でしたが、現在は11,800円で販売されているので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
比較
JetDrive Lite 330 512GB | BaseQi iSDA 303A (SanDisk Ultra UHS-I 512GB) |
|
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外見 | ||
Sequential Read値 | 91MB/s | 91MB/s |
Sequential Write値 | 65MB/s | 20MB/s |
価格 | 11,800円 | 2,890円 (+8,000円前後) |
リンク | Amazon.co.jp | Amazon.co.jp |
- JetDrive Lite 330 – Amazon.co.jp
- Mac専用拡張カード JetDrive Lite 330 – トランセンド
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