macOS 15 SequoiaではiOSと同じくアプリにローカルネットワーク・アクセスの承認が必要となり、許可しなければルーターやプリンター/スキャナ、TV/スピーカー、NASなどが検出できなくなるので注意を。

　macOS 15 SequoiaではiOSと同じくアプリにローカルネットワークアクセス承認が必要となり、許可しなければルーターやプリンター/スキャナ、TV/スピーカー、NAS、その他IoT機器に検出できなくなるので注意してください。詳細は以下から。

　Appleは2020年09月にリリースしたiOS 14/iPadOS 14でセキュリティとユーザープライバシーを強化するためとして、アプリがルーターやプリンター/スキャナ、TV、スピーカー、NAS、その他IoT機器やアクセサリーなどローカルネットワーク内の機器を検索/接続する際に、ユーザーの承認をとるローカルネットワーク・アクセス機能を実装しましたが、

iOS 14で導入されたローカルネットワークアクセスプロンプト

現地時間2024年09月16日にリリースされたmacOS 15 Sequoiaでは、このローカルネットワーク・アクセスがmacOSにも導入され、Macからネットワークを介して周辺の機器にアクセスする際にユーザー承認が必要となっています。

WWDC24:What’s new in privacyより

macOSのローカルネットワークアクセス

　AppleはWWDC24のセッション10123「What’s new in privacy」で、開発者に対し、このローカルネットワーク・アクセス時に表示されるプロンプトをユーザーに理解させ、許可してもらえるようinfo.plist内で定義するように求めていましたが、

macOSでローカルネットワーク上のデバイスへのアクセスを要求する際の新機能について説明します。ローカルネットワークへのアクセスは、アプリがローカルネットワーク上の他のデバイスをスキャンし、接続を試みることを可能にします。macOS Sequoiaは、ローカルネットワークへのアクセスをmacOSでコントロールできるようにします。アプリがローカルネットワークからデータにアクセスしようとすると画面が表示されます。文脈なしで画面を表示してもユーザーがアクセスを許可する可能性は低いため使用方法についてのわかりやすい説明文をInfo.plistで定義するようにします。

WWDC24:What’s new in privacyより

MicrosoftやSophosなどでも、この対応に間に合わなかったようで、各社サポートページを公開し、プロンプトが表示されたら[許可]を押すように求めているので、アップグレードされる方は注意してください。

おまけ

　承認プロンプトを見逃した場合や[許可しない]を選択してしまった場合は、システム設定の[プライバシーとセキュリティ] → [ローカルネットワーク]から再度許可することが出来ます。

• What’s new in privacy – WWDC24 – Apple Developer
• Onboard macOS devices into Microsoft 365 overview – Microsoft