Mac mini (2018)はSSD容量のオプションが128GB~2TBと広い分、ベースモデルは上位モデルと比較してWrite値が4分の1程度になるので注意が必要です。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年11月07日、Intelの第8世代Core i3 (Coffee Lake)プロセッサと最大2TB、32GBメモリを搭載可能な「Mac mini (2018)」の発売を開始しましたが、このMac mini (2018)はSSDのオプションが128GBから2TBと広いことからベースモデルと1TB/2TBなどの上位モデル(オプション)ではWrite値が大きく異なるので注意してください。
From what I’ve seen.
128GB -> ~600MB/s
256GB -> ~1.3GB/s
512GB -> ~1.9GB/s
1TB -> ~2.6GB/sReads are all > 2GB/s.
— Paul Haddad (@tapbot_paul) 2018年11月8日
Mac mini (2018)のSSD
Appleは2013年に発売されたMacBook Air 2013でPCIeベースのSSDを採用しましたが、当時AppleがMacBook Airに採用したSSDは複数のメーカーから供給され、メーカーによりRead/Write速度に差が出たことで、その後Appleはメーカー(Samsung)とコントローラーを絞り、同容量ならば一定以上のRead/Write速度が出るように品質を向上させていますが、
速さもサイズも、もっと欲張れる。
新しいMac miniはPCIeベースのオールフラッシュストレージになりました。一世代前のフラッシュストレージのオプションよりも読み込みが最大4倍速くなっています。だから巨大なファイルの読み込みもアプリケーションの起動もこれまでになく高速です。そのうえ2TB SSDも選べるので、あらゆるものを保存するための2倍の容量が手に入ります。Mac mini – Apple
SSDの特性上、容量が大きい(フラッシュメモリが多い)ほどコントローラーが複数のフラッシュメモリに同時にアクセスできるため、Writeが高速[1, 2]になります。このため、SSDの容量が128GB/256GB/512GB/1TB/2TBと5つもあるMac mini (2018)では128GB/512GB間で約2.7倍ほどWrit速度が違い、
Marco Armentさんの記事と、Brian Stuckiさんが測定したBlackmagic Disk Speed Testの値を用いれば、Tweetbot開発者のPaul HaddadさんがTwitterで指摘している通り、128GBモデルは1TBモデルと比較して約4分の1程度のWrite値しか出ないので、高速なWrite環境が必要な方は交換可能なメモリよりオンボードで交換不可能なSSDをカスタマイズすることをおすすめします。
おまけ
Mac mini (2018)はデフォルトでmacOS MojaveがインストールされているためファイルフォーマットはAPFSで、Read値に関しては2,500MB/s以上でほぼ同じで、リンク幅はx4、リンク速度は8.0GT/sでした。
コメント
こればっかりはアレイのメーカー(=性能)が同じならば物理的に発生してしまうので仕方ありませんね。
S-ATAIIIのSamsung840PRO-256GBでW/R=450MB/sくらいで、RAID 0にしてもW/R=900MB/sくらいですので、Mac mini 2018で128GBでもW=659MB/s(R=2GB/s)出てるならいいのかなと思います。256GBならW=1266.6MB/sなら必要充分ですね。
でも現実的にはPCIeのSSDをUSB3.0/3.1かThunderBolt3とかで繋げば、今の世の中、内蔵SSDより速いSSDも簡単に用意できるので、何も割高なCTOで無理に容量を稼がなくても・・・と思います。