MacBook Pro (2024)に搭載されるApple M4 Max (16コアCPU)のCPUベンチマークスコアはMacの中で最も高く、ほぼ全てのワークロードで24コアのM2 Ultraを上回るもよう。

MacBook Pro
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 MacBook Pro (2024)に搭載されるApple M4 Max (16コアCPU)のCPUベンチマークスコアはMacの中で最も高く、ほぼ全てのワークロードで24コアのM2 Ultraを上回るもようです。詳細は以下から。

Apple M4 Max

 Appleは現地時間2024年10月30日、14/16インチのLiquid Retina XDRディスプレイと新しい12MPセンターフレームカメラ、Thunderbolt 5を搭載したMacBook Pro (14/16インチ)を発表しましたが、このMacBook Proに搭載されるM4 MaxのCPUベンチマークスコアが、Geekbenchに登録され始めています。

Mac16,5

Apple M4 Proチップ搭載のMac mini (2024)のベンチマークスコアはこちら

Mac16,5のGeekbench v6 CPUスコア

 カナダGeekbenchに投稿されたGeekbench v6のCPUスコアのデータによると、Appleは今回Tier1のメディアに最もCPUコア数の多い12コアの高性能コアと4つの高効率コアで構成された16コアCPUと128GBユニファイドメモリ、1TB SSDを搭載した78万円超えのMacBook Pro (16-inch, Nov 2024)の上位モデルを提供したようです。

Apple M4 Maxチップ搭載の16インチMacBook Pro

Apple M4 Maxチップ搭載の16インチMacBook Pro

 また、Apple Platform Architecture VPのTim Milletさんは、Apple M4 Maxチップの発表の際「M4 MaxのマルチスレッドCPUパフォーマンスはM1 Maxの最大2.2倍速で、M3 Maxの1.2倍」とコメントしていましたが、

Apple M4 MaxチップはM1 Maxの2.2倍、M2 Proの1.2倍

公開されたGeekbenchのSingle-/Multi-Coreスコアを見ると、Single-Coreスコアが約4,000ポイント、Multi-Coreスコアが約26,000ポイントとなっており、Multi-CoreスコアはM1 Maxの2.2倍(26,960ポイント)、M3 Maxの1.2倍(25,147ポイント)の間にあるので正しいスコアだと思われます。

Mac Single-Core Multi-Core
Apple M1 Max@3.2GHz
(10CPU:8P+2E)
2,380 12,254
Apple M2 Max@3.7GHz
(12CPU:8P+4E)
2,740 14,533
Apple M3 Max@4.0GHz
(16CPU:12P+4E)
3,128 20,956
Apple M4 Max@4.5GHz
(16CPU:12P+4E)
4,018* 26,314*
Apple M4 Maxチップのスコアは現在投稿されているMac16,5の全スコアを平均化しています。

Apple M4 Maxは全てのApple Silicon Macの中で最速

 Geekbench v6のCPU Multi-Coreスコアが約26,000ポイントというのは、現在販売されているMacの中で最も速いMac Pro (2023)やMac Studio (2022)に搭載されているApple M2 Ultra (24コアCPU)のMulit-Coreスコア約21,000ポイントの約1.25倍で、Macの中で最も速いCPUとなります。

Apple M4 Maxは全てのApple Silicon Macの中で最速

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 また、Multi-Coreの各ワークロードを詳しく見てくと、M4 Proチップを搭載したMac mini (2024)のGeekbench v6 CPUベンチマークではM2 Ultraより低くなっていたLuaインタプリタをコンパイルするClangワークロードや3Dテクスチャやジオメトリのアセットを圧縮するAsset Compressionワークロードなど、プログラマやゲーム開発者が重要視するワークロードも、16コアCPUのM4 Maxは24コアCPUのM2 Ultraと拮抗するスコアとなっており、それ以外は全てApple M4 Maxチップが勝っています。

Apple M4 Pro/Max vs M2 Ultra

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 なお、AppleはMacBook Proに搭載されているM4 Maxチップの動作クロックに関して、Apple M2ファミリーと同じように、M4 Maxチップのクロック周波数を調整しているようで、M4 MaxチップのみSingle-Coreスコアが若干高くなっているようです。

Apple M4 MaxのGeekbench v6 Single-Coreスコア

Apple M4 MaxのGeekbench v6 Single-Coreスコア

コメント

  1. 匿名 より:

    現状、Macmini M2 Pro 12Coreの環境で、日常的な重めの処理はPhotoshopのRAW現像時のAIデモザイクで、これが10秒ほど、次はTopaz Video AIの各種作業で、30分弱の動画で3〜4時間という感じなので、これが「改善された!」と思うには、Photoshopの作業で1秒弱になる感じ(つまりは10倍以上の速度改善)でしょうか。

    もちろんメインCPUの作業やらGPUの作業、Neuralエンジンの作業などいろいろなので単純には言えませんが、M2→M4で約2倍の処理能力向上だと、単純計算で8年後のM8で8倍になり、10年後のM10で16倍で「10倍以上の速度改善」の域に到達します。

    そしてM2 Pro 12CoreがM4 10Coreと同じなので、Macminiであれば2世代(2年)で最上位機種の性能が最廉価機で得られることになります。

    もしこの調子でいくならば、8年でサポートが終わるAppleの戦略は真っ当至極で、ユーザー側も計画性を持ってMac更新を考えられますね。

    もちろん8年後10年後に、今のような形でMacが使われてるのかはわかりませんが(笑)

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