PrimateがApple M2 Ultraチップを搭載した「Mac Pro (2023)」のGeekbench 6スコアの掲載を開始しています。詳細は以下から。
カナダPrimate Labsは現地時間2023年09月06日、同社が開発するベンチマークアプリGeekbenchのユーザーから提供されるスコアをまとめた「Mac Benchmarks Chart」をアップデートし、新たにAppleが06月より販売を開始したApple M2 Ultraチップ搭載の「Mac Pro (2023)」と「Mac Studio (2023)」のSingle-/Multi-Coreスコアの掲載を開始しています。
Geekbench 6 scores are calibrated against a baseline score of 2500 (which is the score of an Intel Core i7-12700). Higher scores are better, with double the score indicating double the performance.
Mac Benchmarks – Geekbench Browser
Appleが現地時間2023年06月13日より販売を開始したMac Pro/Mac Studio (2023)に搭載されているApple M2 UltraチップはM2 MaxをUltraFusionアーキテクチャで2つ連結し最大24コアCPU/76コアGPUが選択可能ですが、
Geekbenchを開発されているJohn Pooleさんは、AppleがM2 Ultraの搭載のMacを発売した時期が、コンパイラとポーズタイムを変更し、ハイエンドPCのスコアに影響を与える「Geekbench v6.1」のリリース日と近かったことと、
M2 Ultraのクロック周波数の最大値がMacBook Pro (16インチ, 2023)のM2 Maxと同じく上げられており、加えて動作クロックが状況によって大きく変化することから掲載には慎重でしたが、09月になり十分な結果が投稿され掲載に至ったようです。
M2 Ultra | M1 Ultra | |||
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ロゴ | ||||
CPUコア数 | 24コア 16Pコア+8Eコア |
20コア 16Pコア+4Eコア |
||
動作周波数 | 3.5GHz~3.7GHz | 3.2GHz | ||
GPUコア数 | 76コア | 60コア | 64コア | 48コア |
Neural Engine | 32コア (第2世代) |
32コア | ||
メモリ | 64GB, 128GB, 192GB | 64GB, 128GB | ||
メモリ帯域 | 800GB/s |
Apple M2 Ultraのスコア
Apple M2 UltraチップのGeekbench v6 Sigle-Coreスコアは、既にM2 Maxチップを搭載したMacBook Pro (16インチ, 2023)で判明していたと通り、最大クロック周波数が他のM2ファミリーと異なり、3.7GHz(3.67GHz)へ引き上げられているため、デスクトップMacとしてはM2 Maxチップ搭載のMac Studio (2023)と並んで最も高くなっています。
次に、M2 UltraのMulti-Coreスコアですが、こちらはWWDC23の基調講演の中で発表された通り、M1 UltraのMulti-Coreスコア(約17,800)と比較して約20%上昇し、21,200ポイントと歴代のMacの中でも最も高く、2020年に発表されたApple M1チップと比較して約2.5倍のスコアとなっています。
また、新旧のMac Proで比較すると、Apple M2 Ultraチップを搭載したMac Pro (2023)は、2019年に発売されたIntel Xeon Wプロセッサ搭載の「Mac Pro (2019)」のベースモデルXeon W-3223@3.5GHz(8コア)と比較してMulti-Coreスコアが約3倍、
最もハイエンドのXeon W-3275M@2.5GHz(28コア)と比較しても約2倍となっているので、dGPU以外の目的で旧Mac Proを利用されている方は電力消費量の面から考えても買い替え時期かもしれません。
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