Mac mini (2024)などに採用されている「Apple M4 Pro (14コアCPU)」のGeekbench CPU Multi-Coreスコアは公称通りM2 Proの1.6倍で、M2 Ultraに並ぶスコアになるようです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年10月28日から30日の3日間にわたり、Apple M4ファミリーを搭載した初のデスクトップMacとなる「iMac (24インチ, M4, 2024)」と「Mac mini (M4/M4 Pro)」、Apple M4 Pro/Maxチップを選択可能な「MacBook Pro (14/16インチ)」を発表しましたが、これらのMacに搭載されているApple M4 ProのCPUベンチマークスコアがGeekbenchに投稿されはじめています。
投稿されているのはIDから、AppleがTier1のメディアに配布したと思われる10個の高性能コアと4つの高効率コア、20コアGPU、16コアNEを搭載したM4 ProのMac mini (2024)のようで、48GBのユニファイドメモリ構成で、そのCPUスコアはSingle-Coreスコアが約3,500ポイント、Multi-Coreスコアが約22,000ポイントとなっているようです。
Apple M4ファミリーのMacのID
- iMac (24-inch, M4, 2024) : Mac16,2, Mac16,3
- Mac mini (2024) : Mac16,10, Mac16,11
- MacBook Pro (14-inch, Nov 2024) : Mac16,1, Mac16,6, Mac16,8
- MacBook Pro (16-inch, Nov 2024) : Mac16,5, Mac16,7
Apple Platform Architecture VPのTim Milletさんは、Apple M4 Proチップを採用するMac mini/MacBook Proを発表した際に、M4 Proは「マルチスレッドCPUパフォーマンスはM1 Proの最大1.9倍速で、M2 Proの1.6倍」とコメントしていたため、M1 ProのMulti-Coreスコア約12,000ポイントとM2 Proの約14,000ポイントを、それぞれ1.9倍、1.6倍すると約22,000ポイントとなるため、この値は正しと思われます。
また、現在のところApple M4 MaxのCPUベンチマークスコアはGeekbenchに投稿されていませんが、Milletさんは同じくM4 MaxのCPUパフォーマンスに関して「M4 MaxのマルチスレッドCPUパフォーマンスはM1 Maxの最大2.2倍高速で、M3 Maxの1.2倍」とコメントしてるため、これを考慮してM4 MaxのMulti-Coreスコアを予測すると約25,000~26,000ポイントとなり、全てのApple Silicon Mac中で最高スコアとなりそうです。
上記のスコアと予想が正しければ、M4 Proを搭載するMac mini (2024)はCPUパフォーマンスだけはMac Studio (2022)に搭載されているM2 Ultraと同等になるため、CPUを利用するタスクが多い方はMac Studio (2022)よりMac mini (2024)を選択した方がいいかもしれませが、
TapbotsのPaul Haddadさんらは、Metal(GPU)スコアや、Clangなど特定のサブセットスコア(ワークロード)は、まだMac Studio (2022)の方が優勢のため、Mac Studio (2022)ユーザーの方は、まだ買い替えるほどではないかもしれません。
追記
MacBook Pro (14/16インチ, 2024)に搭載されるApple M4 Max (16CPU)のGeekbenchのCPU Single-/Multi-Scoreは、M2 Ultraをほぼ全てのワークロードで上回り、最速のApple Silicon Macとなりそうです。
- Geekbench Search – Geekbench
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