macOS 15 SequoiaのBeta版にはSpotlightインデックスの再構築が止まらなくなるバグがあり、発生すると1日で数十TBの書き込みがSSDへ行われるようなので注意を。

アクティビティモニターの[ディスク]タブ macOS 15 Sequoia
アクティビティモニターの[ディスク]タブ
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 macOS 15 SequoiaのBeta版にはSpotlightインデックスの再構築が止まらなくなるバグがあり、発生すると1日で数十TBの書き込みがSSDへ行われるようです。詳細は以下から。

Spotlightのアイコン

 Appleは現地時間2024年06月11日に開催したWWDC24で、今年の秋にリリースする次期macOS 15 SequoiaやiOS/iPadOS 18を発表し、開発者向けにBeta版の提供を開始しましたが、

WWDC 24 macOS 15 Sequoia and iOS 18 Beta

このBeta版をインストールしたRedditやTwitterユーザーの報告によると、macOS 15 SequoiaのBeta版をインストールするとmacOSデフォルトの検索機能であるSpotlightがインデックスの再構築を行い、その再構築が終わらずに過度な書き込みがSSDへ行われてしまう不具合が発生するそうです。

I follow the disk writes on my device quite religiously because despite what some people believe, SSDs do have a maximum number of writes they can handle.I typically experience around 50GB of writes per day on average, arrived at my m3 max this morning to see 26TB of writes had occured overnight.

Ridiculously high Disk Write rate from unknown processes – 26TB in overnight while unused – Reddit

 Redditによると、この不具合は06月24日にリリースされたmacOS 15 Sequoia Beta 2でも発生するそうで、一晩で26TBもの書き込みが行われることもあるため、macOS 15 SequoiaのBeta版へアップグレードした場合、アクティビティモニターの[ディスク]タブを見て「corespotlightd」が過度な書き込みを行っていないかをチェックした方がよさそうです。

アクティビティモニターの[ディスク]タブ

アクティビティモニターの[ディスク]タブ

Spotlightのインデックス再構築を止める

 また、Redditでは、もしmacOS 15 Sequoia Betaへアップグレードし、Spotlightデーモン(corespotlightd)による過度な書き込みが確認され、ディスクスペースが一杯になってしまっていた場合、以下のSpotlightデータベースを削除し、

/System/Volumes/Data/.Spotlight-V10
~/Library/Metadata/CoreSpotlight

システム設定アプリの[SiriとSpotlight] → [Spotlightのプライバシー…]でSpotlightの検索から除外する場所にシステムディスクを追加し、Spotlightの利用を止め、

Spotlightのインデックス再構築を止める

Appleが不具合を修正するまで、再発防止のため以下のmdutilコマンドでインデックス再構築も停止しておくという対処方法が公開されています。

mdutil

#Also do this to prevent it happening again - turn indexing off and delete the index:
mdutil -a -i off
mdutil -aE

 

おまけ

 ちなみに、Appleは2020年にリリースしたmacOS 11 Big SurでもApple Silicon Macで同様の不具合(こちらはkernel_taskとSSDのFWが原因)を発生させており、この問題が修正されるまで約半年(macOS 11.4で修正)かかったこともありますが、今回はSpotlightの不具合なので、Beta版のうちに修正されると思われます。

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