Apple M3 Ultraチップを搭載した「Mac Studio (2025)」の電力消費はM2 Ultraより低くCPU最大稼働時で270Wとなっているそうです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2025年03月12日より、M4 Maxチップに加え、UltraFusionパッケージングアーキテクチャによりApple M3 Maxチップをつなぎ合わせ、最大512GBユニファイドメモリを搭載可能なM3 Ultraチップ搭載の「Mac Studio (2025)」の販売を開始しましたが、
それに伴い、Appleが各国の情報公開ガイドラインに沿って公開している、デスクトップMacの電力消費量(W)と熱出力(BTU)情報に、Apple M4 MaxとM3 Ultraチップを搭載したMac Studio (2025)の情報が追加されています。

Mac Studio power consumption and thermal output (BTU) informationより
Mac Studio (2025)の消費電力
新たに公開されたMac Studio (2025)の消費電力情報は以下の通りで、M4 MaxとM3 UltraチップのGPU数やメモリ, SSD容量を最大限まで搭載したフルスペックモデルの消費電力情報となっており、
モデル | チップ スペック |
待機中 | CPU最大稼働時 |
---|---|---|---|
Mac Studio (2025) | M3 Ultra 32-Core CPU & 80-Core GPU 512GB unified memory, 16TB SSD |
9W | 270W |
M4 Max 14-Core CPU & 32-Core GPU 36GB unified memory, 512GB SSD |
6W | 145W | |
Mac Studio (2023) | M2 Ultra 24-Core CPU & 76-Core GPU 192GB unified memory, 8TB SSD |
10W | 295W |
M2 Max 12-Core CPU & 30-Core GPU 32GB unified memory, 512GB SSD |
9W | 145W | |
Mac Studio (2022) | M1 Ultra 20-Core CPU & 48-Core GPU 64GB unified memory, 1TB SSD |
13W | 215W |
M1 Max 10-Core CPU & 32-Core GPU 32GB unified memory, 2TB SSD |
11W | 115W |
この値を見るとMac Studio (2025)のアイドル時の電力消費(W)は10W以下で、M2 Max/Ultraチップ搭載のMac Studio (2023)とほぼ変わりありませんが、M3 Ultraチップ搭載のフルスペックMac Studio (2025)のCPU最大駆動時の電力消費は270Wと、M2 Ultraチップ搭載のフルスペックMac Studio (2023)の295Wより低い値となっています。

M4 MaxとM3 Ultraチップを搭載したMac Studio (2025)の消費電力
Appleは2023年10月に発表したM3チップで、Mac用のApple Siliconとしては初めて3nmプロセス(TMSCのN3B)を採用し、TMSCはN3xに関して5nmプロセスのN5より最大20%高速で30%以上電力消費が削減されているとコメントしており、

Apple M3チップのワットパフォーマンス
AppleもM3チップファミリーは1Wあたりのパフォーマンス(ワッパ)が向上し、M3ファミリーのCPU&GPUは共にM1の最大パフォーマンス時と同じパフォーマンスをM1の半分の消費電力で発揮することができると発表しているので、なぜか昨日からAppleの整備済製品に急に溢れてきたM2 Ultraチプ搭載のMac Studio (2023)を購入するよりも、M3 Ultraチップを搭載したMac Studio (2025)を購入した方がパフォーマンスと電気代的にお得のようです。
おまけ
なお、過去のデータと合わせたところ、2013年に発売された円柱状のMac Pro (Late 2013)のフルスペックモデル(Intel Xeon 12-Core E5-2697 v2+AMD FirePro D700)もCPU最大稼働時の消費電力が270Wとなっていましたが、CPUパフォーマンス的にMac Pro (Late 2013)はApple M1チップ搭載のMac mini (2020)にも及んでいません。
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