macOS 15 SequoiaやiOS 18では写真アプリに続き、メッセージやQuickLook、プレビューアプリがHDR対応ディスプレイでHDR画像をレンダリングすることが可能になるそうです。詳細は以下から。
現在、Appleが販売するMacBook ProやiPad Pro、iPhone Pro、Pro Display XDRの一部は輝度が1,000以上のHDR(High Dynamic Range)ディスプレイを搭載し、通常のSDR(Standard Dynamic Range)ディスプレイでは表現できない、より広いコントラストを表現できるため、
Appleは開発者に対し、これらのHDRディスプレイ搭載のMacやiPhone, iPadのヘッドルーム(SDRのピークであるリファレンスホワイトからHDRのピーク輝度までの余裕)を最大限に利用できるアプリの開発を方法を、ここ数年のWWDCで発表し、APIをアップデートしていますが、
WWDC24のセッション「Use HDR for dynamic image experiences in your app」によると、Appleは、今年の秋もリリースを予定しているmacOS 15 SequoiaとiOS 18で、Apple製アプリをアップデートし写真アプリ以外のアプリでもHDR画像を(最大限)正確にレンダリングできるようになるそうです。
HDR画像のレンダリングは、macOS 14 SonomaやiOS 17までAppleの写真アプリまたはWWDC23で発表したCore Image API(CIImage)を利用したサードパーティ製アプリでのみ可能でしたが、Appleによると、macOS 15 SequoiaやiOS 18では新たにメッセージとQuickLook、プレビューアプリもHDRディスプレイのヘッドルームを最大限に利用し、HDR画像をレンダリングできるようになるです。
また、Appleは、SDRアプリとデコーダー、SDRディスプレイと下位互換性がある「Adaptive HDR」という最新の仕様を発表し(現在はドラフト段階)、iOS 18以降のiPhone 15とiPhone 15 Proでは、このAdaptive HDRがHDR撮影のデフォルトとなると発表しているので、iPhoneのカメラをよく利用されている方はチェックしてみてください。
Use HDR for dynamic image experiences in your app
- Support HDR images in your app – Apple Developer
- Use HDR for dynamic image experiences in your app – Apple Developer
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