Canon/EPSONがmacOS 15 Sequoiaアップグレード後に同社のプリンターやスキャナーで発生している問題を公開しています。詳細は以下から。
キヤノン株式会社は日本時間2024年09月26日、セイコーエプソン株式会社は10月03日付けで、各社のプリンターやスキャナーとAppleのmacOS 15 Sequoiaとの互換性情報を更新し、Sequoiaアップグレード後に同社のプリンターやスキャナーで以下のような問題が確認されていると発表しています。
平素はエプソン製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
エプソンのApple Inc.のmacOS Sequoia(15.x)への対応状況について、製品ごとの対応情報をご案内いたします。エプソンの周辺機器製品のmacOS Sequoia(15.x)への対応について – EPSON
Canon
Canonによると、同社のインクジェットプリンターはmacOS 15 Sequoiaでほぼ対応しているものの、CPUS Driverでプリントキューが登録できない不具合やScaner Driverが強制終了する不具合などを確認しており、これらは今後対応版をリリースするか対応が未定となっているそうです。
macOS 15 Sequoiaでの制限事項
- CUPS Driver
▶プリントキューが登録できません。→ 対応版をリリース予定です。 - Scanner Driver(ScanUtility/ScanUtility2) / IJ Scan Utility Lite
▶強制終了する場合があります。→ 対応版をリリース予定です。 - Professonal Print & Layout
▶Digital Photo Professional(DPP)からPrint Studio Proを連携起動できません。→ 未定 - Print Studio Pro
▶Digital Photo Professional(DPP)からPrint Studio Proを連携起動できません。→ 未定 - My Image Garden
▶印刷実行時に表示される確認ダイアログの文言が一部しか表示されません。→ 未定 - Accounting Manager
▶起動しません。→ 対応版をリリース予定です。
また、macOS 15 SequoiaではmacOSにもiOSと同じくサードパーティー製アプリがローカルネットワーク接続のデバイスを検索/接続する際にユーザー承認が必要となったことから、このユーザー承認で[許可]を選択しない限り、ネットワークプリンタが見つけられない/通信できずソフトウェアが定常に動作しないと発表しています。
macOS 15からローカルネットワーク接続デバイス検索時の仕様が変わります。
ローカルネットワーク接続デバイスの検索を許可していない場合はキヤノン製ソフトウェアが正常に動作しません。プライバシーとセキュリティ > ローカルネットワーク で [許可]の設定をしてください。【インクジェットプリンター】macOS Sequoia 15対応状況 – Canon
EPSON
EPSONは、現在同社のプリンターとスキャナーの動作確認を行っている一方、macOS 15 Sequoiaでは無線LAN接続が失敗する、macOSデフォルトのイメージキャプチャアプリでメニューが表示されない、画面が複数読み込まれるJPEG2000を選択するとスキャンが終了せず画像が表示されないといった不具合が確認されており、全てAppleへ報告し対応を待っているそうなので、プリンターやスキャナーをお使いの方は注意してください。
macOS 15 Sequoiaで現在確認中の情報
- Web Installer及びReadyPrint Utilityの接続方法の選択画面で無線LANを選択しUSBケーブルを使用した接続を選択すると無線LAN接続に失敗する。
- イメージキャプチャで画像補正をマニュアルにするとスキャン設定などのメニューが表示されない。
- イメージキャプチャで両面スキャンを行うと画像が複数枚生成される。
- イメージキャプチャでJPEG2000を選択し[カスタムサイズを使用]のチェックを外してスキャンすると終了せず画像が保存されない。
- イメージキャプチャでJPEG2000を選択し書類フィーダーを選択してスキャンすると画像が保存されない。
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