Appleが日々の記録をつけられるジャーナルアプリを追加しiPhone 13以降をQi2充電器に対応させる「iOS 17.2」とPDFで連絡先や名前などの自動入力をサポートした「iPadOS 17.2」をリリースしています。詳細は以下から。
Appleは2023年09月、iPhoneやiPad向けに最新の「iOS 17/iPadOS 17」をリリースし、10月には初のマイナーアップデートとなる「iOS/iPadOS 17.1」をリリースしましたが、現地時間2023年12月11日付で、新たに「iOS/iPadOS 17.2 (21C62)」や「watchOS 10.2 (21S364)」などをリリースされています。
このアップデートには、まったく新しい方法で日々のモーメントを振り返り、思い出を残すことができる“ジャーナル”が導入されています。このリリースには、iPhoneでのアクションボタンとカメラの機能強化、およびその他の機能、バグ修正、およびセキュリティアップデートも含まれています。
リリースノートより抜粋
iOS 17.2では、WWDC23で発表されていたユーザーがその日撮影した写真やビデオ、聞いた音楽やポッドキャスト、ワークアウトや位置情報などの行動を基に機械学習を利用し、イベントの記録や日記をつけられるジャーナルアプリが追加されており、
iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxに追加されたアクションボタンに「翻訳」オプションを割り当て、瞬時に通訳アプリを起動&翻訳できるようになったほか、天気アプリがアップデートされ、今後10日間の予報の確認、新しいウィジェットなどが追加されています。
iOS/iPadOS 17.2では自動入力機能が機械学習モデルを利用して強化され、PDF内に名前や連絡先、メールアドレスなどの入力フォームがある場合、そのフォームを連絡先の情報から自動入力してくれる機能が追加されています。
また、iOS 17.2ではiPhone 13とiPhone 14の全てのモデルで来年初旬にもサードパーティメーカーから一般発売されるQi2充電器が利用できるようになり、Oi2はWPCのメンバーであるAppleのMagSafe仕様をベースに開発されたMagnetic Power Profileにより、最大15Wワイヤレス充電が可能になっています。
この他、iOS 17.2/iPadOS 17.2ではAirPdropやApple Music、集中モード、メッセージの改善や特定車種の車内のワイヤレス充電が利用できない問題などの不具合修正、CVEベースで11件の脆弱性が修正されているので、ユーザーの方はアップデートすることをお勧めします。
iOS 17.2/iPadOS 17.2
- 自動入力機能の強化により、PDFやその他のフォームのフィールドを識別して、連絡先から名前や住所などの情報を入力することが可能
ジャーナル
- 日々のささやかな出来事から大きなイベントまで書き留めておくことができる新しいアプリで、感謝することにより健康状態を向上させることが可能
- ジャーナル記入の提案によって、外出、写真、ワークアウトなどがインテリジェントにグループにまとめられるため、体験を簡単に思い出すことが可能
- フィルタを使用して、ブックマークしたエントリーの検索や添付ファイル付きのエントリーの表示を素早く実行できるため、日々の重要なモーメントを振り返ることが可能
- 通知をスケジュールして、選択した曜日と時間にジャーナルを書くことをリマインドし、ジャーナル記入の習慣を続けるのに役立てることが可能
- Touch IDまたはFace IDを使ってジャーナルをロックするオプション
- iCloud同期により、iCloud上でジャーナルエントリーを暗号化された安全な状態で保管
アクションボタン
- iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで“翻訳”オプションをアクションボタンに割り当てることにより、語句を素早く翻訳したり、別の言語でほかの人と会話したりすることが可能
カメラ
- 空間ビデオでは、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでビデオを撮影して、Apple Vision Proの3次元環境でメモリーを追体験することが可能
- iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで遠くの小さな被写体を撮影するときの望遠カメラのフォーカス速度が向上
メッセージ
- キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットの中にある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能
- コンテクストメニューで“ステッカーに追加”オプションを選択して、吹き出しにステッカーを直接追加することが可能
- ミー文字のアップデートにより、ミー文字の体型を調節する機能が追加
- 連絡先キー確認で、膨大な数デジタル脅威にさらされている人向けに、意図した相手とのみメッセージをやり取りしていることを確認するための自動通知と連絡先確認コードを提供
天気
- “降水量”の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能
- 新しいウィジェットで、今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選択可能
- 風の地図のスナップショットを使用すると、風のパターンを素早く見極め、マップオーバーレイのアニメーションにアクセスして、今後24時間に予想される風の状況に備えることが可能
- インタラクティブな月のカレンダーで、翌月の任意の日の月の位相を簡単に視覚化
このアップデートには、以下の機能改善とバグ修正も含まれます:
- AirDropの改善により、連絡先の共有オプションが拡張され、2台のiPhoneを近づけることで搭乗券や映画のチケットなどの有効なパスの共有が可能
- Apple Musicで“お気に入りの曲”プレイリストを使用して、お気に入りに指定した曲に素早く戻ることが可能
- 集中モードからApple Musicの“視聴履歴を使用”を無効にして、再生したミュージックが“最近再生した項目”に表示されないようにしたり、おすすめに反映されないようにすることが可能
- 新しいデジタル時計のウィジェットを使用すると、ホーム画面やスタンバイ画面で時刻を一目で確認することが可能
- 自動入力機能の強化により、PDFやその他のフォームのフィールドを識別して、連絡先から名前や住所などの情報を入力することが可能
- 新しいキーボードレイアウトが8種類のサーミ語に対応
- “メッセージ”のステッカーに“センシティブな内容の警告”を表示することで、ヌードを含むステッカーが予期せず表示されるのを防止
- iPhone 13とiPhone 14のすべてのモデルでQi2充電器に対応
- 特定の車種の車内でワイヤレス充電ができないことがある問題を修正
- QRコードを使用した一部の支払い方法に関する問題を修正
watchOS 10.2
watchOS 10.2には、以下の新機能と機能改善、およびバグ修正が含まれます:
- “ミュージック”またはポッドキャストからメディアを再生中のHomePod(第2世代)またはHomePod miniが近くにあるときに自動的に“再生中”を表示(Apple Watch Series 6以降、およびApple Watch Ultraで使用可能)
- “設定”で、“スワイプして文字盤を切り替え”を有効または無効にすることが可能
- “設定”で、“ワークアウト終了の確認”を有効または無効にすることが可能
- ほとんどのFitness+ワークアウトでミュージックまたはトレーナーの声のどちらかの音量を優先させることが可能
- iPhoneのWatchアプリで追加した文字盤がApple Watchに表示されないことがある問題を解決
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できません。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
- Apple security releases – Apple Support
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