Apple、Mac Pro (2023)のPCIeカードスロット情報を公開。スループットが最大になるようにプール間の帯域幅は基本自動割り当て。

　AppleがMac Pro (2023)のPCIeカードスロットの情報を公開しています。詳細は以下から。

　AppleはWWDC23で発表したApple M2 Ultraチップを搭載したプロユーザー向けデスクトップMac「Mac Pro (2023)」の販売を、現地時間2023年06月13日より開始しましたが、このMac Pro (2023)はPCIe gen 4対応のPCIe拡張スロットをスロット7*搭載しており、

Mac Pro (2019)に発売されていた/OWC Accelsior 8M2などのストレージカードやファイバーチャネルカード、AJA KONA 5などのGPU以外のビデオ入力＆オーディオI/Oカードが搭載可能なため、

Appleは、このMac Pro (2023)のPCIeカードスロットの仕様とPCIeカードの接続方法、拡張スロットユーティリティを利用した各プールの設定方法を公開しています。

Learn about the PCIe slots on your Mac Pro (2023) and how to install additional cards.

Install PCIe cards in your Mac Pro 2023 – Apple Support

Mac Pro (2023)のPCIe拡張

　Appleによると、Mac Pro (2023)に搭載されているPCIeカードスロットは、下から順にスロット1, 2,…7となっており、スロット７にはデフォルトで3.5mmヘッドホンジャックとHDMI x2, USB-A x2ポートを搭載したAppleのI/Oカードが接続されており、その上にはApple独自仕様のThunderbolt I/Oカードスロットが搭載されているそうで、

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スロット1とスロット2はPCIe x16 gen 4 x 2のダブルハイト、スロット3とスロット4はPCIe x8 gen 4 x 4 ダブルハイト、スロット5とスロット6はPCIe x8 gen 4 x 4のシングルハイトで、必要な場合は別売のAUX Power Cable 8ピン/6ピンを購入し補助電源が利用できます。

　PCIeカードの接続はMac Pro (2023)のケースを開け、サイドブラケットを取り、奥にあるロックを外してPCIeカードを挿入するだけですが、PCIeカードを装着しMac Pro (2023)を起動した後は、サードパーティ製ドライバのインストールと、そのドライバがIntel対応の場合Rosetta 2のインストールが必要となります。

　また、Mac Pro (2023)のPCIeスロットは帯域をプールAとプールBの2つのプールに分けており、PCIeカードを装着するとMac Proがカードのスループットが最大になるよう2つのプール間で帯域幅を自動的に割り振ってくれる「自動帯域幅構成」に設定されているそうですが、

特定のカードに対しプールを独占(100%)したい場合は、自動帯域幅構成を無効にして手動でPCIeカードのプールを変更することできるそうなので、購入された方はシステム設定アプリの[一般] → [情報] → [PCIカード]情報をチェックしてみてください。。

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