Parallels、macOS 13 Venturaをフルサポートし複数のゼロデイ脆弱性を修正した「Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0」をリリース。

Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0 update Parallels-Desktop
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 ParallelsがmacOS 13 VenturaとWindows 11 VMでのいくつかの不具合を修正した「Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0」をリリースしています。詳細は以下から。

Parallels® Desktop 16.5 for Mac

 Corel傘下のParallels International GmbH.は2022年08月、最新のApple Silicon MacとmacOS 13 Venturaをサポートした仮想化ソリューションParallels Desktop 18 for Macを発売しましたが、現地時間2022年11月01日付で新たに「Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0」アップデートをリリースしています。

Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0 update

 Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0では、10月にリリースされたmacOS 13 VenturaのステージマネージャーやVMのアクティビティインジケーターなどの不具合に加え、Windows 11、Linux VMで発生していた不具合が修正され、Apple Silicon MacでCentOS Linux 9 Stream (ARM)が追加サポートされています。

Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0でCentOS Linux 9 Stream (ARM)がサポート

 また、Parallels Desktop Security Updatesによると、Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0では、以下の4件の脆弱性が修正されているそうなので、ユーザーの方は時間を見つけてアップデートすることをおすすめします。

Zero Day Initiative

Zero Day Initiativeより

  • ZDI-CAN-18253
  • ZDI-CAN-18229
  • ZDI-CAN-18150
  • ZDI-CAN-17751

追記

 先程公開されたParallels Blogによると、Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0ではmacOS 13 Venturaをフルサポートし、M1 Ultraチップ搭載のMac Studioで128GB RAMのVM作成が可能になった他、

Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.0でmacOS 13 Venturaがフルサポートに

We’re very excited to announce Parallels Desktop 18.1 update, which fully supports macOS Ventura as a primary OS and offers a ton of other improvements.The latest update also delivers full support for the M1 Ultra chip, allowing Mac Studio users to assign up to 128GB of RAM to a Windows 11 VM to give the system even more power.

Parallels Blogより

今後の問題として、MicrosoftがレガシィなWindows OS対するドライバー署名のサポートを終了したため、Parallels ToolsがWindows 2000やXP、Vista、7、8、8.1の各バージョンに対応できなくなり、今後はWindowsの自動インストールやCoherenceビューモード、グラフィックおよびゲーミングアクセラレーション、共有および統合機能が利用できなくなる可能性があるそうです。

Legacy Windows Support

リリースノート

macOS Ventura 13

  • VM のアクティビティインジケーターの位置が正しくない問題を修正しました。
  • ステージマネージャーを有効にした Coherence モードで、Windows のスタートメニューが正しく開かない問題を修正しました。
  • ステージマネージドを有効にした Coherence 表示モードで、Windows アプリケーションのウィンドウを移動すると、その下にあるウィンドウが前面に表示される問題を修正しました。
  • [Windows と Bluetooth デバイスを共有する] オプションが有効な場合、VM がクラッシュする問題を修正しました。

Windows 11

  • Windows Update KB5012170 のインストールが特定の状況で失敗する問題を修正しました。
  • Mac のユーザー名に国際記号が含まれている場合、Windows 11 の高速インストールに失敗する問題を修正しました。
  • Windows 起動中に macOS から外部ボリュームを取り外すことができない問題を修正しました。
  • World of Warships、Eve Online、Optuma、ANSYS Workbench 2021、Micromine、NS-1、BobCad-Cam、ACCA Edificius など、さまざまな 3D アプリケーションやゲームにおける複数のグラフィックおよび安定性に関する問題を修正しました。

Linux

  • Apple M シリーズチップを搭載した Mac コンピューターで、CentOS Linux 9 Stream(ARM)のサポートが追加されました。
  • Red Hat Enterprise Linux 9 における Parallels Tools のインストールに関する問題を修正しました。
  • Fedora 36 のタイムゾーンが正しくない問題を修正しました。

その他

  • 環境設定で無効にした場合、Parallels Desktop のメニューバーアイコンに空白が残る問題を修正しました。

Parallels Desktop 18 for Mac Pro Edition のみ

  • Apple M1 Ultra チップ搭載の Mac Studio コンピューター(macOS Ventura 13)上の仮想マシンに対し、最大 128GB の RAM を割り当てられるようになりました。

Parallels Desktop 18 for Mac Business Edition のみ

  • Business ユーザーを新しいユーザー単位のライセンス(SSO/SAML)に移行する機能をサポートしました。

以前の Windows OS のサポート終了

Microsoft が以前のバージョンの Windows OS 対するドライバー署名のサポートを終了したため、Windows OS の 2000、XP、Vista、7、8、8.1 の各バージョンに対応できなくなりました。さらに、これらのバージョンの Windows には、メンテナンスやセキュリティ更新プログラムが提供されなくなりました。
これらの理由により今回の製品アップデートには、以前のバージョンの Windows OS に対応する、Parallels Tools の最終版が含まれています。Parallels Tools は、Mac 上で Windows をスムーズに使用できるようにするツールです。

  • Windows の自動インストール
  • Coherence ビューモード
  • グラフィックおよびゲーミングアクセラレーション
  • 共有および統合機能

今後の Parallels Desktop アップデートでは、現行バージョンの Parallels Tools を使用して、可能な限り以前のバージョンの Windows OS が動作するよう構成される予定ですが、Parallels Tools のアップデートや修正が行われることはありません。Parallels では、今後も Mac で安全かつスムーズに Windows を使用できるようにするため、Windows 11 へのアップグレードを推奨しています。以前のバージョンの Windows のサポート状況については、KB 129252 を参照してください。

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