macOS 13 VenturaではApple Silicon MacでUSBメモリやThunderbolt Dockなどのアクセサリの接続時にユーザー許可が必要になっているので注意を。

　macOS 13 VenturaではApple Silicon MacでUSBメモリやThunderbolt Dockなどのアクセサリーの初回接続時にユーザー許可が必要になっているので注意が必要です。詳細は以下から。

　Appleは2022年06月に開発者向けに公開したmacOS 13 VenturaのBeta版で、次期macOS VenturaではApple Siliconを搭載した持ち運びが可能なMac(Portable Mac)でアクセサリーセキュリティを強化し、MacBookのUSB/Thunderboltポートに接続されたアクセサリーと通信する前にユーザーの許可が必要になると発表していましたが、

On portable Mac computers with Apple silicon, new USB and Thunderbolt accessories require user approval before the accessory can communicate with macOS for connections wired directly to the USB-C port. This doesn’t apply to power adapters, standalone displays, or connections to an approved hub. Devices can still charge if you choose Don’t Allow.

macOS 13 Ventura Betaのリリースノートより

本日リリースされたmacOS 13 Venturaでは、このセキュリティ機能がデフォルトで有効になっており、Apple Silicon MacでUSBメモリやSSD/HDD、ThunderboltハブやDockなどのアクセサリを接続すると以下のような通知が表示されるようになっています。

macOS 13 VenturaでUSB/Thunderboltデバイスを接続した際に表示されるユーザー許可

　この機能は、近年USB-Cケーブルの端子内やThunderboltデバイスにWi-FiモジュールやHIDキーボードエミュレータを内蔵し、MacやPCに接続させることでユーザーのキー入力やパスワードなどを盗み取ることができるBadUSBからMacBookを守ることが出来る一方、

macOS 13 VenturaではUSB/Thunderboltアクセサリ接続後に表示される「アクセサリの接続を許可しますか？」プロンプトで[許可しない]を選択してしまうと、USB/Thunderboltアクセサリが利用できなくなり、接続し直して[許可する]を選択しなければならなく、

さらに、この機能はUSB電源アダプタやスタンドアロン・ディスプレイ、承認済みのUSBハブには適用されず、[許可しない]を選択したUSB/Thunderboltアクセサリにも電源は供給されるという仕様のため、USBメモリやSSD/HDDのアクセスランプは点灯し、デバイスは起動しているのにデータ通信ができないといった問題が発生するので、システム管理者の方は注意してください。

　なお、アクセサリーセキュリティは、刷新された「システム設定」アプリの[プライバシーとセキュリティ] → [アクセサリのセキュリティ]から、毎回確認, 新しいアクセサリの場合は確認, ロックされていない場合は自動的に許可, 常に許可の設定が選択できるので、安全な環境でMacBookをお使いの方はセキュリティレベルを下げてもいいかもしれません。

macOS 13 Venturaのアクセサリセキュリティ

おまけ

　また、macOS 13 Venturaでは、AdobeやMicrosoft、Logicoolなどメインアプリとは異なりバックグラウンドでアップデートやクラウド同期機能を実行し続けるデーモンやヘルパーアプリ(ログイン項目)にもユーザー許可が必要となっているため、アップグレード後は多数のユーザー許可/承認プロンプトや通知が表示されると思われるので、

macOS 13 Venturaアップグレード後のユーザー許可/承認通知

1つずつ注意して処理していかないと、後にAdobeやMicrosoftアプリの自動更新やクラウド同期、ライセンス承認、初期起動や外部デバイスとの接続が出来なくなるので注意してください。

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