macOS 13 Venturaでは連係カメラの新機能としてiOS 16を搭載したiPhone XR以降のiPhoneをMacのWebカメラ/マイクとして利用することが可能に。

iPhone as a webcam for your Mac iPhone as a webcam for your Mac Continuity Camera macOS 13 Ventura
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 macOS 13 Venturaでは連係カメラの新機能としてiOS 16を搭載したiPhone XR以降のiPhoneをMacのWebカメラとして利用することが可能になっています。詳細は以下から。

Continuity Camera

 Appleは2018年にリリースしたmacOS 10.14 MojaveとiOS 12で、iPhoneで撮影した写真や書類をMacに瞬時に転送&スキャンできる連係カメラ (Continuity Camera)」という機能を実装しましたが、

Continuity Cameraのデモ

WWDC18で披露されたContinuity Camera機能

本日リリースされたmacOS 13 VenturaではiPhoneをMacのWebカメラとして利用できるようにする (iPhone as a webcam for your Mac)」機能が追加されています。

Continuity Camera

WWDC22で発表されたContinuity Camera

iPhoneをMacのWebカメラとして利用する

 iPhoneをMacのWebカメラとして利用するには、macOS 13 Venturaが搭載されたMacおよび、iOS 16を搭載したiPhone XR以降のiPhoneが必要で、MacとiPhoneが同じApple IDで紐付けされている必要があります。

iPhone as a webcam for your Mac iPhone as a webcam for your Mac Continuity Camera

 また、iPhoneをMacのWebカメラとして利用する機能は、高解像度で広角レンズなども搭載したiPhoneのバックカメラを利用するため、iPhoneをMacBookやiMac、Pro Display XDRの適切な位置に適切な角度で取り付ける必要があります。

Accessory Design Guidelines for Apple Devices R19

Accessory Design Guidelines for Apple Devices R19

 この仕様はAppleのAccessory Design Guidelines for Apple Devices R19の連携カメラマウント・ガイドラインに記載されており、国内でもBelkinトリニティ株式会社からガイドラインに順処した対応マウントが発売されていますが、実際はスマートフォンアームやカメラ用の1/4インチネジ・マウント、3Dプリンターで作成したマウンターでも代用可能です。

iPhone Mount with MagSafe for Mac notebooks

iPhone Mount with MagSafe for Mac notebooks

MacにiPhoneのカメラを接続する

 上記のシステム要件が満たされ、MacとiPhoneが同じネットワーク上またはLightningケーブルで有線接続されている場合、FaceTimeやPhoto BoothなどのApple製アプリはメニューバーのビデオやカメラから使用するカメラの項目で[iPhone カメラ]を選択、マイク項目で[iPhoneのマイク]を選択することで、iPhoneを高解像度のWebカメラ、高性能マイクとして利用することが可能です。

iPhoneをFaceTimeのWebカメラとして利用する

 また、連携カメラのiPhoneをMacのWebカメラとして利用する機能は、DALプラグインを利用してNikonSonyの一眼レフカメラをWebカメラとして扱う仮想カメラ機能と同じため、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのサードパーティ製アプリでもアプリのカメラ設定からiPhoneのカメラを選択することが出来ます。

iPhoneをZoomのWebカメラとして利用する

エフェクト

 連携カメラのiPhoneをWebカメラとして使う機能はiPhone XR以降のiPhoneで使用できますが、超広角レンズを搭載したカメラで、被写体を常にフレーム中央に映し出す「センターフレーム (英語ではCenter Stage)」機能や、

スタジオ照明効果

被写界深度エフェクトに対応したカメラで、背景をぼかし被写体を際立たせる「ポートレートモード (Portrait Mode)」機能、背景を暗くしてリングライトのような効果を出す「スタジオ照明 (Studio Light)」機能がコントロールセンターから選択可能ですが、

iPhoneをMacのWebカメラとして利用する機能で利用できるエフェクト

iPhoneをMacのWebカメラとして利用する機能で利用できるエフェクト

これらのエフェクトは、iPhoneのカメラ性能に依存するため、全てのエフェクトを利用できるのはiPhone 12シリーズ以降のiPhoneとなっています。

iPhoneをMacのWebカメラとし利用する機能

ポートレートモード センターフレームとデスクビュー スタジオ照明
対応iPhone iPhone 14 Pro Max
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Plus
iPhone 14
iPhone SE (第3世代)
iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro
iPhone 13
iPhone 13 mini
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro
iPhone 11
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone XR
2018年以降に発売されたiPhone
iPhone 14 Pro Max
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Plus
iPhone 14
iPhone SE (第3世代)
iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro
iPhone 13
iPhone 13 mini
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone SE (第2世代)
iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro
iPhone 11
*デスクビューはiPhone SEを除外
iPhone 14 Pro Max
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Plus
iPhone 14
iPhone SE (第3世代)
iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro
iPhone 13
iPhone 13 mini
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12
iPhone 12 min
iOS 16へアップグレード可能なiPhoneでも、iPhone XやiPhone 8はMacのWebカメラとして利用することは出来ません
  • macOS 13 Venturaの新機能まとめ (準備中)

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