macOS 13 Venturaではプレビューやイメージキャプチャアプリで画像をOCR処理し、PDFにテキストとして埋め込むことが可能になっています。詳細は以下から。
Appleは2021年にリリースしたmacOS 12 MontereyとiOS 15で、機械学習を利用し、オンデバイスで写真内にある文字や文章を検出、編集可能なテキストとしてコピー&ペーストできる「テキスト認識表示 (Live Text)」機能を導入し、
2022年10月にリリースした「macOS 13 Ventura」では、このテキスト認識表示機能に日本語と韓国語、ウクライナ語が追加サポートされていますが、同じくmacOS Venturaでは、この機能を利用し、プレビューやイメージキャプチャアプリで画像をOCR(光学文字認識)処理し、PDFへ書き出すことが可能になっています。
PDFのOCR
画像をOCR処理し、PDFに埋め込む機能は、AdobeのAcrobat DCやスキャナを開発しているメーカーのサードパーティ製アプリで可能でしたが、macOS 13 VenturaではmacOSデフォルトのカメラ&スキャナ・ユーティリティアプリであるイメージキャプチャアプリでにも、出力をPDFに設定すると「OCR」オプションが利用できるようになっています。
また、同じOCR機能はmacOSデフォルトのPDFビューアであるプレビューアプリにも追加されており、ファイルメニューの[書き出す…]でPDFフォーマットを選択「✅テキストを埋め込む」を選択すると、PDFにテキストが埋め込まれ、
フォーマットとしてPDFを選択した場合は、OCR機能を使用してテキストをスキャンして編集可能にしたり、スキャンした複数の項目を1つのファイルに結合したりすることもできます。
プレビューアプリより
テキスト認識表示をサポートしていないmacOS 11 Big Sur以下のmacOSでも、PDF内のテキストを検索し、コピー&ペーストできるようになるので、macOS 13 Venturaへえアップグレードされた方は試してみてください。
おまけ
この機能はテキスト認識表示をサポートしていない言語、またはシステム設定アプリの[一般] → [地域と言語] → [テキスト認識表示]をOFFにしてある場合は利用できません。
また、プレビューアプリはmacOS 12 Montereyでもアップデートされ、Adobe Acrobat Pro DCと同じ様に、「PDFのプリント」 「テキストまたはグラフィックスのコピー」 「ページの挿入、削除、または回転」 「注釈または署名の追加」 「既存のフォームフィールドへの入力」のアクセス権設定と所有者のパスワード設定が可能になっています。
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