Mac Studioの排気ファンは2基が同調して回転しzero-RPMファンモードには非対応のため、常にファンノイズが聞こえるのは仕様。

Macs Fan Control 1.5.12 Mac Studio
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 Mac Studioの排気ファンは2基が同調して回転しzero-RPMファンモードには非対応のため、常にファンノイズが聞こえるのは仕様のようです。詳細は以下から。

Macs Fan Control

 ベルギーCrystalIDEA Softwareは現地時間2022年04月05日、Apple M1 Max/Ultraチップを搭載したMac Studio (2022)のファンの回転数(RPM)制御に対応したファンコントロールアプリ「Macs Fan Control v1.5.12」を新たにリリースしたと発表しています。

Macs Fan Control 1.5.12

Macs Fan Control v1.5.12

  • Mac Studio 2022 support
  • (m1 pro) Computer won’t enter sleep with fan on #568

リリースノートより抜粋

Mac Studioのファン仕様

 Appleは現地時間2022年03月08日に開催したスペシャルイベント「Peek performance.」の中でMac Studioを発表した際、Mac Studioには高効率のApple M1 Max/Ultraチップを搭載され、新しく設計されたクーリングシステムと2,000以上の穴を備えたローインピーダンスの後部通気口により、排気音(ファンノイズ)は極めて小さいとコメントしていました。

Mac Studioのファンノイズ

 これに対し、Mac Studio発売後、購入者からMac Studioは他のMacと比較してファンノイズが五月蝿いという意見[1, 2, 3]が出ていたそうですが、CrystalIDEAによると、これはMac Studioのファンコントロールの仕様にあるようで、

Mac Studio has 2 exhaust fans that are treated as a single fan, which means their speed (RPM) must be always synchronized (like in iMac Pro).[…]One more thing: MacBook Pro 14/16” is also running the same M1 Max chip and has zero-RPM fan mode with no fan spinning while Mac Studio features much serious heatsink (even copper for M1 Ultra) and doesn’t have zero-RPM fan mode.

Mac Studio fan control and fan noise – CrystalIDEA Blog

まず1つは、Mac Studioには2つの排気ファンが搭載されているものの、この2つのファンは同じく2つの排気ファンを搭載したMacBook Pro (14-/16インチ, 2021)とは異なり、2つのファンが1つのファン(iMac Proと同仕様)として扱われ回転数(RPM)が同調している、2つ目は、Mac StudioはMacBook Proでは可能なアイドル時にファン回転数を「0 (ゼロ)」RPMにする“zero-RPM fan mode”には非対応で、デフォルトでは1315RPMで固定されているため、Mac Studioを近くに設置している場合、ファンノイズが気になるユーザーが多いのではないかと予想されています。

Mac Studioのファンノイズ

 ただし、CrystalIDEAが確認したところ、Mac Studioの排気ファンの最小回転数は1100RPMのため、Macs Fan Controlでファンの回転数を1100RPMに設定してやることで、かなりファンノイズが抑えられるそうなので、Mac Stduioのファンノイズが気になる方は試してみてください。

Mac Studioのファン回転数の最小値は1100RPM

Mac Studioのファン回転数を1100RPMに設定にしても冷却パフォーマンスには影響が見られなかったため、CrystalIDEAは次期Macs Fan Control (v1.6)で、Mac Studio向けのいくつかの機能を用意しているそうです。

おまけ

 ちなみに、Apple M1 Maxを搭載したMacBook Pro (16インチ, 2021)でには、ファンが通常より高速回転させて冷却能力を上げ、負荷の高いワークフローでパフォーマンスを向上させる高出力モードが利用できますが、標準仕様でM1 Maxチップを搭載したMac Studioにはモード切替がないため、ファンの回転数を最小より高く(1315RPM)に設定しているのではないかという意見もあります。

MacBook Pro (16インチ, 2021)の高出力モード

MacBook Pro (16インチ, 2021)の高出力モード

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