Mozillaがフルスクリーンでビデオ再生を行うとWindowServerプロセスがCPU使用率を100%以上使用してしまう問題を一時的に対処した「Firefox 96 for Mac」をリリースしています。詳細は以下から。
Mozillaは現地時間2022年01月11日、WindowsやmacOSなどデスクトップ向けFirefoxブラウザの最新バージョンとなる「Firefox v96.0」アップデートをリリースし、同バージョンで昨年から問題になっているFirefoxでYouTubeなどの動画コンテンツをフルスクリーン再生すると、macOSのWindowServerプロセスがCPU使用率を100%以上に押し上げてしまう問題に対して対策を講じたと発表しています。
Detached video in fullscreen on macOS has been temporarily disabled to avoid some issues with corruption, brightness changes, missing subtitles and high cpu usage.
Firefox 96.0のリリースノートより抜粋
この問題はmacOS 12 Montereyを搭載したMacでFirefoxで発生しており、Firefoxで動画コンテンツをフルスクリーン再生した状態で、そのデスクトップを離れる(Spaces機能)と、そのデスクトップ(レイヤー)が正しく表示されない、明るさが変更される、字幕が表示されなくなる、WindowServerプロセスがCPU使用率を上昇させるといった現象が起こるそうです。
Steps to reproduce:
- Start Firefox by clicking on the desktop icon
- Open https://www.youtube.com/watch?v=aqz-KE-bpKQ in a new tab
- Play the video in full screen
- Open Activity Monitor
- WindowServer shows up to 200% CPU usage
- Close tab with the video
- WindowServer stays at around 100% CPU
Mozillaは、この問題の修正に昨年から取り組んできたものの、Appleが昨年末にリリースした「macOS 12.1 Monterey Build 21C52」と「Firefox v95.x」でも問題が改善しないため、Firefox v96では動画をフルスクリーンで再生して、そのデスクトップを離れると動画のみ再生が止まるようになっているので、気になる方はアクティビティモニターなどでチェックしてみてください。
コメント