Apple M1 Proチップを搭載したMacBook Pro (14インチ, 2021)上に構築したWindows 11仮想マシンのプロセッサーベンチマークは最高でIntel Core i9-9900K程度になるようです。詳細は以下から。
一昨日、Appleが新たに販売を開始したM1 Max/M1 Pro搭載の「MacBook Pro (14/16インチ, 2021)」上にParallels Desktop 17 for Macを利用して構築したmacOS仮想マシン(VM)のベンチマークを行ったさい、
可能ならばWindows 11 on ARM VMでのベンチマークスコアも知りたいという方がいたので、同じApple M1 Pro 10コアCPU/16コアGPU, 16GBユニファイドメモリ, 1TB SSD構成のMacBook Pro (14インチ, 2021)を利用してGeekbenchのプロセッサーベンチマークを実行してみました。
プロセッサーベンチマーク
Parallels Desktop 17 for Macは現在、macOS 12 MontereyでARM版のWindows 10/11 VM作成をサポートしていますが、Windows VMはmacOS VMと異なり、仮想マシンのハードウェア構成が可能で、デフォルトでは4CPU, 6GB RAMとなっており、
プロセッサー設定は最大8 Coreまで設定可能だったため、メモリは6GB固定でコア数だけ4, 6, 8 Coreの3つに設定で実行してみました。結果は最もコア数の多い8 CoreのWindows 11 VMでSingle-Coreが1558, Multi-Coreが8782とiMac (Retina 5K, 27-inch, 2019)にも搭載されていたIntel Core i9-9900KやAMD Ryzen 7 3700Xと同程度のスコアとなっています。
Apple M1 Pro搭載のMacBook Pro (14インチ, 2021)のMulti-Coreスコアが12,500前後なのを考えると8 Core設定でも約7割程度のプロセッサーパフォーマンスが引き出せているようで、
その他のMulti-Coreスコアは6 Core設定で7269, 4 Coreで5261で、Apple M1チップのMacBook Pro (13インチ, 2020)でも測定したところ、4 Core設定で4991だっため、同じコア数と動作クロックでもApple M1 Proチップの方が5%ほどスコアが高いようです。
Parallels DesktopとWindows on ARM
Parallels Desktopは先月リリースされた「Parallels Desktop 17 for Mac v17.1.0」アップデートで、Windows 11のシステム要件の1つでもあるvTPMチップをサポートし、今回利用したWindows 11 VMのインストールも簡単に行えましたが、MicrosoftはARM版Windows 11のライセンスをOEM以外には提供していないため、これだけの性能のWindows 11 VMを作成できても一般に使用することは出来ません。
コメント
ホントWindowsのライセンスだけ何とかしてくれればいいのに。
認証は通るらしいけどその後どうなるか分からないからやってない。
ライセンスキーはそんな安くもないから。