Serif、Apple M1 Pro/MaxチップとmacOS 12 Montereyに対応したAffinityシリーズをリリース。M1 MaxのGPU(Metal)性能はMac Pro (2019)のRadeon Pro W6900Xを上回るスコアになったそうです。詳細は以下から。
MacやWindows,iPad向けのデザインツール「Affinity」シリーズを開発している英Serif Labsは現地時間2021年10月25日、同時ににリールされた「macOS 12 Monterey」と販売が開始された「MacBook Pro (14/16インチ, 2021)」に対応したデザイン, 写真編集, DTPアプリとなるAffinity Designer、Photo、Publisher 1.10.3へアップデートをリリースしたと発表しています。
今すぐご利用になれます。当社の最新の macOS 用アップデートは、新しい macOS Monterey をインストールした Apple ユーザーに対してシームレスなアップグレード体験を提供します。その一方で、M1 Pro と M1 Max のチップを搭載した新しい MacBook Pro で Affinity を操作するユーザーに驚異的な速度向上をもたらします。
Affinity 1.10.3:新しい macOS と MacBook Pro 用の準備が整いました – Serif
Affinity v1.10.3ではMacBook Pro (14/16インチ, 2021)に搭載されているApple M1 Pro/Maxチップへの最適化も行われており、Affinity Photoの開発を担当しているAndy Somerfieldさんは、本日手に入れたApple M1 Maxチップ搭載(32-Core GPU?)のMacBook Pro (16インチ, 2021)を利用したAffinityベンチマークのスコアを公開しており、
The #M1Max is the fastest GPU we have ever measured in the @affinitybyserif Photo benchmark. It outperforms the W6900X – a $6000, 300W desktop part – because it has immense compute performance, immense on-chip bandwidth and immediate transfer of data on and off the GPU (UMA). pic.twitter.com/iPg3L56y2u
— Andy Somerfield (@andysomerfield) October 25, 2021
そのベンチマークスコアは、ラスター演算(Raster)とベクトルとラスターのコンテンツが同時に使用される場合の組み合わせGPUベンチマーク(Combined)スコア共にApple M1 MaxチップのグラフィックスがAMDのワークステーション向けGPU「AMD Radeon Pro W6900X (税込み616,000円)」を搭載したMac Pro (2019)のグラフィックス性能を上回ったそうです。
Andyさんによると、これはハイエンドのdGPUと同等の演算性能を持つオンチップ・グラフィックスと、400GB/sのメモリ帯域幅を持つUAM(Uniform Memory Access)によるもので(Affinityアプリは特にこの影響を受ける)、Vector (Multi CPU)スコアはAffinity Designerに、Raster (Single GPU)スコアはAffinity Photoに、Combined (Single CPU)スコアはAffinity Publisherに大きな影響を与えるそうなので、MacBook Pro (14/16インチ, 2021)を購入された方は、その性能をチェックしてみてください。
コメント
たかがノートPCでワークステーション向けGPUを上回るってもう意味がわからないね。しかも圧倒的に低い消費電力で。
それでいてバッテリー駆動時でも性能が落ちないとか正直信じられん。
(というかそもそもバッテリー駆動時で圧倒的に性能が落ちるってそれノートPC名乗っていいのか?)
M1の時からそうだったけど、このAffinityの件みたいに実際にアプリで試してみなければ真価を計れず、ベンチマークに出ないってのはIntelやAMDとかからすると助かる部分なのかもね。ベンチでは勝ってる!って言って騙せるから。
DaVinch Resolveとかで活きる専用エンコーダの存在も割と忘れられてるみたいだし。
悲しいねえ。まあプロ向けだからいいのか。
すごいね。グラフを見せられてもまだ信じられない自分がいる