AppleのVisionフレームワークを利用し、オフラインでもキャプチャしたテキストやQR情報をクリップボードにコピーしてくれるオープンソースのMac用OCRアプリ「TRex」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleは2017年06月に開催したWWDC2017で、撮影した写真や画像から顔やテキスト、バーコードの検出、オブジェクトのトラッキングをオンデバイスで実行できるVisionフレームワークを発表し、この機能はCore MLと共にAppleのメモや写真アプリで利用されていますが、このVisionフレームワークを利用し、Macでキャプチャした画像からテキストを抽出してくれるOCRアプリ「TRex」がリリースされています。
TRex makes OCR easy and accessible on a Mac.But what is OCR anyway? Imagine you have a PDF file or a Web page where you can’t select the text, image with text on it, or even a YouTube video. Forget retyping it manually; with TRex, you can extract text from anywhere, and it is as easy as taking a screenshot.
amebalabs/TRex: Easy to use text extraction tool for macOS – GitHub
TRexを開発&公開したのはSwiftBarなどを開発しているAmeba LabsのAlex Mazanovさんらで、使い方はTRexアプリを起動して画面収録の許可を与えた後に、メニューバーアイコンか設定したショートカットキーでディスプレイ上に表示したPDFファイルやWebサイト、YouTubeの字幕などをキャプチャ(撮影)するだけで、後は自動的にキャプチャから文字を抽出しクリップボードにペースト(コピー)してくれます。
OCRは現在のところ英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語のサポートのみとなっていますが、テキストだけでなくQRコードの読み取りも可能で、実行時のサウンドやメニューバーアイコンの変更、URLを検出した場合の動作、URLスキーム、改行の無視などが設定できます。
TRexのシステム要件はmacOS 11 Big Sur以上で、アプリはオープンソース(MIT)で公開されており、GitHubリポジトリから無料でダウンロードまたはbrew installできますが、開発を支援してくれるならMac App Storeで購入(610円/4.99ドル)してほしいとのことなので、興味のある方は試してみてください。
brew install melonamin/formulae/trex
- TRex – Easy OCR – Mac App Store
- amebalabs/TRex: Easy to use text extraction tool for macOS – GitHub
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