AdobeがApple M1にネイティブ対応しオーディオエフェクトやスペクトル周波数(FFT)表示のパフォーマンスが向上した「Audition v14.2」をリリースしています。詳細は以下から。
Adobeは現地時間2021年05月11日、デジタルオーディオエディタ「Adobe Audition v14.2」アップデートで動画編集アプリ「Premiere Rush」に続き、AuditionがApple Silicon M1チップをネイティブサポートしたと発表しています。
Audition は Apple M1 システムでネイティブに実行されるようになり、高画質オーディオコンテンツを録音およびミックスする際のパフォーマンスを向上させます。特に重要な点には、より高速なミックスダウンやオーディオエフェクトのレンダリング、およびスペクトル表示エディターにおけるほぼリアルタイムでの更新が含まれます。オーディオエフェクトは、Intel macOS(Intel)版および Windows 版の Audition を含め、他のプラットフォームでもさらに速く処理されるようになりました。
機能の概要 | Adobe Audition(5 月リリース) – Adobe
Apple M1チップ(ARM)に最適化されたAdobe AuditionはBeta版で発表されていたとおり、オーディオエフェクトの処理速度がIntel Macより向上しているほか、高速フーリエ変換(16K FFT)を用いたスペクトル周波数表示時の編集のリアルタイムパフォーマンスが大きく向上しているそうですが、
リリースノートによると、EUCONコントロールサーフェスやCEP拡張パネル、CDへの書き込み、DVやXDCamEX、FastMpeg、DNX、Sony 65、 Cineformコーデックが現在のところサポートされていないそうです。
Adobeは昨年12月に動画編集アプリ「Premiere Pro/Rush」およびオーディオ編集アプリ「Audition」を2021年前半にもApple Siliconへ対応させると発表しており、今回のアップデートで残るは「Premiere Pro」のみとなったので、Premiere Proも近く正式にApple Silicon Macをネイティブ対応するものと思われます。
おまけ
また、Adobe Audition v14.2ではマルチトラックオーディオの同期を維持したまま記録されたクリップの無音または非アクティブ領域を削除する「無音を削除」や新しいラウドネスメーターが導入されています。
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