アウトラインやカード、Touch Bar対応のタイムラインプレビューを備え、Fountainマークアップに対応したオープンソースのMac用スクリーンライター「Beat」がリリースされています。詳細は以下から。
BeatはドイツのHendrik Noellerさんが2016年~2018年に開発していた「Writer」というアプリを、フィンランド・アールト大学のLauri-Matti Parppeiさんがフォークして開発しているスクリーンライター(脚本エディタ)で、iA Writerのように書くことに主軸を置きながら、映画やドラマの脚本に必要な機能を備えています。
A simple and elegant screenwriting app for macOS, using the plain-text Fountain screenplay format. It’s fast, lightweight and, above all, has a distraction-free, minimalistic UI. Beat is also free and open source under GPL.
lmparppei/Beat: Beat – a simple and elegant screenwriting app for macOS – GitHub
Beatは今年の春頃から開発がスタートし、現在の最新版はv1.5ですが、Writerから引き継いだタイトルエディタやアウトラインビューやカードビュー、Touch Barにも表示可能なタイムラインビュー(セクションビュー)が搭載されており、アウトラインやタイムラインビューはフォントやカラーを変えてたり、拡大やカラーやチャプターでのフィルタリング、検索機能を備えています。
また、スクリーンライターアプリとして、各チャプターで演出する出演者の男女/その他のセリフ量、室内や野外といったロケーション、全ワード数などの統計値も解析して表示できます。
Beatは開発が終了してもデータを引き継げるよう、Markdownのようにユーザーがプレーンテキストとして編集、読むことができる「Fountain」というマークアップ・フォーマットを採用しており、日本語の縦書きやオートセーブ、書き出し機能も備えテキストエディタとしても利用できるので、興味のある方は試してみてください。
Beat is an elegant #screenwriting application for macOS. It uses Fountain markup, has a dark mode and features powerful outlining tools, such as timeline and scene card views. And best of all, Beat is free and open source!
Beat 1.5 is out NOW: https://t.co/12uAWFCou6 pic.twitter.com/1masrFRdMz
— (beat) (@beatScreenplay) October 27, 2020
おまけ
BeatはAppleの公証を取得していないので、利用する際は右クリックしてコンテキストメニューから[開く]を選択する必要があります。
コメント
エディタアプリって、軽視されがちだけど、改良の余地がいっぱいある。
また利用者も格段に多い。
WordやExcelで苦しんでいる民衆を救う、フレキシブルに使えるエディタがこれから増えてほしい。(ブロックエディタやWebライクなイメージ)