MicrosoftがWordやExcel、PowerPointを1つに統合し、アプリの切替なしに同じ操作でドキュメントを作成できる「Microsoft Office for iOS/Android」アプリをApp Storeでリリースしています。詳細は以下から。
Microsoftは現地時間2020年02月20日、昨年アナウンスしていた通り、同社が提供しているオフィススイートMicrosoft Officeの文章作成アプリ「Word」と表計算アプリ「Excel」、プレゼンテーションアプリ「PowerPoint」の3つのアプリを1つに統合した「Microsoft Office」アプリのiOS/Androdi版をApp Store/Google Playで公開したと発表しています。
A few months ago, we introduced a new mobile app called Office—a whole new experience designed to be your go-to app for getting work done on a mobile device. It combines Word, Excel, and PowerPoint into a single app and introduces new capabilities that enable you to create content and accomplish tasks in uniquely mobile ways to help you achieve more. Today, we’re proud to announce the Office app is out of public preview and now generally available worldwide for anyone on Android and iOS phones.
The new Office app now generally available for Android and iOS – Microsoft 365 Blog
新しいMicrosoft Office
Microsoft OfficeデザインチームのチーフデザイナーJon FriedmanさんはMediumに投稿した記事の中で、新しいモバイル版Microsoft Officeアプリの開発をMobile-First/-Onlyユーザーの調査を行うことからスタートしたそうで、
それによると、モバイルユーザーはハードドキュメントを写真で撮影しPDFに変換&シェアすることが多いことから、新しいMicrosoft Officeアプリは「ドキュメントを新規作成」する初期アクション以外に、「Microsoft Office Lens」の機能を取り入れ、写真からWordやExcelのドキュメントを作成、PDF化してデスクトップアプリと共有する機能へ素早くアクセスできるように設計されているそうで、
モバイル版のWordやExcel、PowerPointアプリは今後も引き続き公開されるようですが、これらをMicrosoft Officeアプリに統合したことで、ユーザーは同じ操作でドキュメントを作成でき、かつ、アプリの切り替えや圧迫されているスマートフォンのストレージ容量も開放できるとコメントされています。
アプリのファイルサイズ
- Microsoft Office for iOS : 360.4MB
- Word for iOS : 272.8MB
- Excel for iOS : 272.4MB
- PowerPoint for iOS : 256.4MB
- Microsoft Office Lens : 50.8MB
Microsoftは今後、Officeアプリに音声入力「Word Dictation」やカード形式のテーブルビュー「Excel Cards View」、プレゼンテーションのアウトライン「Outline to PowerPoint」といった新機能を追加していくそうで、Officeアプリは無料でダウンロード/使用可能ですが、ドキュメントをクラウドに保存するにはMicrosoftアカウントが、プレミアム機能を利用するにはOffice 365サブスクリプションが必要となっています。
- Microsoft Office – App Store
- Microsoft Office: Word、Excel、PowerPoint – Google Play
- The new Office app now generally available for Android and iOS – Microsoft 365 Blog
コメント
まさかのiPadOS非対応…
iPadOS対応はFluent Designのシングル版アプリも含めてまだアナウンスできないそうです。
ttps://twitter.com/AgentAkki/status/1228057359651463168
アップデートされたとはいえ5年間塩漬けになってたアプリみたいだから、今までの単品アプリは残しておいてしばらく様子見かな?
故Jef Raskin氏がSwyftで目指したドキュメント中心的な世界のようでもあり、これまた先日お亡くなりになったLarry Tesler氏の脱モード主義的な世界のようにも見えるが果たして。
コンピューティング資源が潤沢になったことに加え、画面表示などの表現力が長足の進歩を遂げた結果、かつての概念が思い描いた通りの形で実現しつつあるのだろうか。今まで様々な制約により、さんざん遠回りしてきたとも言えそうだが。