macOS 10.15 CatalinaではオフラインでもMacやiPhone、AirPodsなどのデバイスを探せる「iPhoneを探す」と人を探す「友だちを探す」が1つになった「探す」アプリが利用可能になっています。詳細は以下から。
Appleは本日、macOS 10.15 Catalinaをリリースしましたが、このmacOS CatalinaではiCloudの機能として提供されている「iPhoneを探す」と「友だちを探す」が1つになった「探す(Find My)」アプリが新たに導入されています。
「iPhoneを探す」と「友達を探す」が一つの使いやすいアプリになり、あなたの大切な人とデバイスを探すお手伝いをします。
デバイスと友達を探す
デバイスを探す
Mac版の探すアプリはAppleがiCloud.comやiPhoneで提供している「探す(Find My)」機能を移植したもので、Apple IDで紐付けされたデバイスが一覧に表示され、MacやiPhoneはもちろん、AirPodsなどのWi-Fiを搭載していないデバイスでも最後にBluetooth接続された大体の位置をマップ上に表示し、その場所への経路表示やデバイスからサウンドを再生することが可能で、
Wi-Fiなどのインターネットへ接続可能なデバイスは、紛失後にデバイスがインターネットへ接続された時に他のデバイスへ通知する「検出時に通知✅」オプションや紛失デバイスとしてマークすることで、デバイスをロックし拾った第三者がデバイスを使用できなくする機能が利用可能です。
友達を探す
iPhoneの友だちを探す機能も「探す(Find My)」アプリに統合されました。この機能もこれまでのiPhoneやiCloudと同じで、ユーザーがメールなどで招待したユーザーに自分の位置情報を共有でき、共有時間は「1時間」、「明け方まで」、「無期限」の3種類が用意されているので、出先で一時的に友達や同僚に位置情報を知らせることもできます。
オフラインでもデバイスを探せる
iPhone(Mac)を探すや友だちを探す機能は既存の機能の移植ですが、AppleはiOS 13/iPadOS 13やmacOS 10.15 Catalinaで新たに紛失または盗難されたMacを見つける機能を「探す(Find My)」へ導入しています。
これはWWDC 2019でも発表されたとおり、各デバイスが紛失したとマークされると、デバイスがBlueoothビーコンとなり周囲にあるAppleデバイスへ情報を送信して所有者にその位置を知らせると発表されていましたが、Bluetoothの静的識別子によりユーザー(MacBook)が特定されてしまう問題については、WWDC 2019のセッション「Designing for Privacy」解説されており、
Bluetoothの静的識別子を利用しては第三者がデバイスを追跡できてしまうため、紛失されたMacBookは一定間隔変更される公開鍵(PubKey)を作成、周囲のAppleデバイスがこの公開鍵を受信すると位置情報を暗号化しAppleのサーバー(iCloud)へ送信。所有者は秘密鍵を用いて復号化できるというもので、この過程は全てEnd-to-End暗号化されているため、Appleはもちろん発見者も情報を知ることはなく、MacBookを紛失したユーザーを助けることができます。
この機能は周囲にAppleデバイスがなければ機能しませんが、Bluetooth LEとクラウドリソースを利用しているため、Appleデバイス所有者もデバイスのバッテリーをほぼ消費することなく、加えてAppleのMac用SoC「Apple T2」を搭載したMacではT2のデバイスコントローラーとAES暗号化機能などを利用してデバイスをロックする「アクティベーションロック(Activation Lock)」が利用できるようになっているので、Macを紛失された方は探すアプリやiCloudで設定してみてください。
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