AppleがmacOS 10.15 Catalinaの組み込みフォントリストを公開しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年10月07日、iTunesをミュージックやPodcast、TVアプリに分け、Apple Arcadeや探すアプリをサポートした「macOS 10.15 Catalina」を正式にリリースしましたが、このmacOS Catalinaに同梱しているフォントリストを新たに公開しています。
macOS Catalina comes with many built-in or downloadable typefaces.
The following fonts are installed and enabled automatically by macOS Catalina. Additional fonts are available for download or as needed by your document or app. New or updated fonts may be added over time. This list is current as of 7 October 2019.Fonts included with macOS Catalina – Apple Support
macOS CatalinaではWWDC 2019でも発表されていたとおり、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、オディア語、パンジャブ語などインド言語圏向けに4つのシステムフォントを含む34の新しいフォントが追加されており(例えばNoto Sans Kannadaなど)
インド言語のための新しいフォント
グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、オディア語、パンジャブ語など数多くのインド言語に、4つの新しいシステムフォントと30のドキュメントフォントを含む34の新しいフォントが追加されました。macOS Catalinaで利用できる新機能。より
日本語フォントの場合はmacOSにバンドルされている有限会社字游工房の游ゴシック体や游教科書、游明朝体のバージョンが上がっています。
おまけ
また、「ヒラギノ角ゴシック Pro/ProN (Hiragino Kaku Gothic Pro/ProN)」がバンドルされておらず(Font Bookアプリに表示されない)、Chromeでフォントの太さが変わったというコメントをいただきましたが、AppleはmacOS 10.13 High Sierra以降ヒラギノ角ゴシック Pro/ProNをシステムフォントではなく、「書類をサポートするために使えるフォント」として指定しており、仮想マシンを調べてみましたが、Font Bookアプリにヒラギノ角ゴシック Pro/ProNが登場する最後のMacOSはOS X 10.9 Mavericksとなっており、
「ヒラギノ角ゴシック Pro/ProN」はアプリ内で指定された場合にのみ提供される古いフォントとして提供され、macOS 10.15 Catalinaでも以下のディレクトリの「ヒラギノ角ゴシック」内にはmacOS 10.14 Mojaveと同様に「ヒラギノ角ゴシック Pro/ProN」が同梱されている(ヒラギノ角ゴシック)ので、
/System/Library/Fonts/
macOS 10.15 Catalinaでヒラギノ角ゴシック Pro/ProNのバージョンアップに伴い、Google Chromeがフォントを読み込めなくなたか、Appleがアップデートしたフォントに不具合があるかのどちらかだと思われますが、どちらにしろ現在のところmacOS 10.15 CatalinaでChromeを利用するとWebサイトのデザインが崩れたりする場合があるので、デザイン関係の方は注意してください。
macOS 10.13 High Sierra~macOS 10.14 Mojave
以下のフォントは、そのフォントがすでに使われている書類や、そのフォントが名前で指定されている App の中でだけ利用できます。一部は、以前のバージョンの Mac オペレーティングシステムや Apple 製 App に組み込まれていた古いフォントです。
- Hiragino Kaku Gothic Pro W3 13.0d2e7
- Hiragino Kaku Gothic Pro W6 13.0d2e7
- Hiragino Kaku Gothic ProN W3 13.0d2e7
- Hiragino Kaku Gothic ProN W6 13.0d2e7
macOS 10.15 Catalina
以下のフォントは、そのフォントがすでに使われている書類や、そのフォントが名前で指定されている App の中でだけ利用できます。一部は、以前のバージョンの Mac オペレーティングシステムや Apple 製 App に組み込まれていた古いフォントです。
- Hiragino Kaku Gothic Pro W3 15.0d1e3
- Hiragino Kaku Gothic Pro W6 15.0d1e3
- Hiragino Kaku Gothic ProN W3 15.0d1e3
- Hiragino Kaku Gothic ProN W6 15.0d1e3
追記
Google Chromeのバグフォーラムに「macOS 10.15 Catalinaアップデート後ChromeでHiragino Kaku Gothic Pro(N)が動かない」というIssueが登録されているので、Chromeの問題はこれかもしれません。
- Fonts included with macOS Catalina – Apple Support
- macOS Mojave に組み込まれているフォント – Apple サポート
- macOS High Sierra に組み込まれているフォント – Apple サポート
- applch/Fonts included with macOS High Sierra to Catalina – Gist
コメント
「一意名:Hiragino Kaku Gothic ProN」のファミリー名は「ヒラギノ角ゴ ProN」だと思います。
ファミリー名「ヒラギノ角ゴシック」の一意名は「Hiragino Sans W*」です。
そうそう、これすごくややこしくて、日本語英語だと「ヒラギノ角ゴシック」=「Hiragino Kaku Gothic」だと思われがちだけど、英語だと「ヒラギノ角ゴシック」=「Hiragino Sans」なんですよね。
だから英語で不具合報告する時「Hiragino Kaku Gothicて指定したのがHiragino Sansになっちゃったー!なおしてー!Help Me!」とかいうと「Hiragino SansがHiragino Sansになるのは当たり前だ、助けなきゃいけないのはお前の頭だ!」とか言われるから気をつけないとね。
ttp://holybea.com/2015/09/30/mac-el-capitan-css-font-family/
このページ
ttps://kyoto-nagoya.hatenablog.com/entry/2019/10/08/044535
この記事書いた人の”ヒラギノ角ゴPro/ProN」は,かなり昔からmacOSに搭載されていました.もちろん,今までのmacOSの日本語フォントの主流はこちらでした.しかし,OS X El Capitanから「ヒラギノ角ゴシック」が搭載されるようになりました”という箇所自体間違い。
上のスクリーンショットにもあるようにヒラギノ角ゴ Pro/ProNはOS X 10.9 Mavericks以前も搭載されている。
では何がEl Capitanで変わったかというと、ヒラギノのフォント形式が複数のフォントを1つにまとめられるTTCに変更され”ヒラギノ角ゴシック W3.ttc”に
1.ヒラギノ角ゴシック W3
2.ヒラギノ角ゴ Pro W3
3.ヒラギノ角ゴ ProN W3
4.Hiragino Kaku Gothic Interface W3
の4つがまとめられている(W6も同じ)。
だから、もしヒラギノ角ゴシックに”ヒラギノ角ゴ Pro/ProN”がまとめられて問題が出るとしたらEl Capitanから、Catalinaは多分Google側が直さないと直らないと思う。
そっちよりもこの人がデマを広げた
ttps://twitter.com/clockmaker/status/1181588872217513984
Codepenあった
ttps://codepen.io/rch850/pen/mddJxLr