非Thunderbolt 3のMacでAMD/NVIDIAベースのeGPUを有効にできるスクリプト「Purge Wrangler」がNVIDIA eGPUでのクラムシェルモードを実験的にサポートしています。詳細は以下から。
米Amazon(AWS)のエンジニアで、eGPU.ioの@mac_editorとしても知られるMayank Kumarさんは現地時間2019年08月25日、AppleがeGPUをサポートしていないThunderbolt 1or2搭載のMac(macOS 10.13.4以上)でeGPUを有効にできるスクリプト「Purge Wrangler」をバージョン6.0へアップデートし、実験的にThunderbolt 3のMacでNVIDIA eGPUを利用した際にクラムシェルモードをサポートしたと発表しています。
Highlights
- Automatic eGPU detection and patching.
- Experimental clamshell support for NVIDIA eGPUs on Thunderbolt 3 Macs.
- Better system diagnosis with system GPU detection.
- Single User Mode detection and auto-recovery.
- Rebooting is back!
- Optimized codebase no increase in size vs. previous release.
mayankk2308/purge-wrangler: Enable AMD+NVIDIA eGPUs on Thunderbolt 1/2/3 Macs on macOS (10.13.4 or later). – GitHub
Purge Wrangler v6ではこの他にもeGPUの自動検出やパッチ、システムGPUを検出した際のシステムダイアログの改善、シングルユーザーモードやアウトリカバリーモードの検出に対応し、リブート機能が復活しています。
Mayankさんによると、Appleは現在レガシィなMacに搭載していたNVIDIA GPU以外をシステムベースでサポートしておらず、macOS 10.14 Mojave以降ではNVIDIAがWebドライバも提供できない状態となっているため、クラムシェルモードはThunderbolt 3接続のAMD系eGPUでのみ利用可能な機能だったそうですが、
AppleがmacOS 10.15 Catalina BetaでeGPUに接続したディスプレイでのブートスクリーンをサポートしたことからこれを移植したようですが、この機能はPurge WranglerがターゲットとしているTB 1や2搭載のMac mini (Late 2014)やMacBook Pro (2015)などでは利用できないので注意してください。
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