Serif LabsがAffinity Photo/Designer for Mac v1.7をリリースしています。詳細は以下から。
WindowsやMac/iPad向けのデザイン/写真編集アプリ「Affinity」シリーズを開発している英Serif Labsは現地時間2019年06月04日、Affinity PhotoおよびDesigner for Macをv1.7へアップデートしたと発表しています。
Affinity Photo/Designer for Mac v1.7では新たにeGPUによるパフォーマンスのスケーリングが保証され、eGPUを増やせば増やすほど(Multi-eGPU)パフォーマンスが向上する他、
AppleがMac Pro (2019)と共に発売する「Pro Display XDR」のようなHDR/EDRモニターをサポートし、32-bitカラースペースでRAW編集をする際も改善されたRAW処理エンジンにより読み込みが2倍以上高速化しているそうです。
今回のアップデートのリリースノートは以下の通りで、アイコンも刷新され、既存のユーザーには無償でアップデートが提供される他、今回もNo Subscriptionを強調したPVが公開されアップデートを記念して20%OFFで販売されているので、脱Adobeなどを考えている方は公式サイトのトライアル版などをチェックしてみてください。
おまけ
WWDC 2019やSelifの製品説明会でも触れられていましたが、Selifは現在Appleと密接に協力しAffinityスイートの開発を行っており、AdobeやAutodesk、Pixelmatorといったプロ・ユーザー向けツールの中でも早いうちからMetal APIを取り入れ最適化を行い、
改善されたAffinity Photo for Mac v1.7では前バージョンと比較してMacBook Proで最大10倍、発売前のMac Pro (2019)と2 Radeon Pro Vega II Duo (4GPU)では50倍以上のパフォーマンスを発揮できる事を確認したそうです。
リリースノート
Affinity Designer
- HDR/EDRモニターのサポート
- 矢印
- ノードツールに変換モードが追加され、より自由な形でノードを編集可能
- ペンツールにラバーバンドモードが追加され、次に作成するカーブがどのようになるかを正確にプレビュー可能
- ノードツールでのなげなわによるノードの選択
- 既存のカーブをより自然に操作できる、鉛筆の新しいスカルプトモードの追加
- より迅速に整列操作を実行できる整列ウィジェットの追加
- まったく新しい等角投影パネル 任意の等角投影面で直接作成および編集可能
- すべてのシェイプツールでプリセットを保存可能
- 新しい外観パネルで単一のシェイプに複数のストロークと塗りつぶしを追加
- 任意のノードからオブジェクトを拡大縮小および回転できる新しいポイント変換ツール
- 新しいキューブグリッドや列ガイドを含む、グリッドの多くの改良
- PSDのインポート/書き出し機能の多くの改良
- レイヤーパネルに、透明の背景、さまざまなサムネイルサイズ、カラータグ設定のオプションが追加されました。
- ピクセルペルソナでサブブラシ、対称(最大32方向)、その場でのノズル回転がサポートされるようになりました。
- ドキュメント履歴のブランチ保存機能が追加されました。
Affinity Photo
- 完全なエンドツーエンドのMetalアクセラレーションによる大幅なパフォーマンス向上
- eGPU互換 接続された追加のGPUによるパフォーマンスのスケーリング
- HDR/EDRモニターのサポート
- RAWファイルの読み込みが2倍以上高速化
- より効果的なノイズ軽減、ホットピクセル除去、ワイドカラースペースの現像
- 複数のブラシを1回のストロークに組み合わせることができる新しいサブブラシ
- キャンバス上での制御およびオプションのミラーリングを含む対称(最大32方向)のサポート
- 左および右矢印キーを使用して、その場でノズルを回転可能
- 新しい「手続きテクスチャ」および「ボロノイ」フィルターエフェクト
- ライブフィルターエフェクトが修正され、パフォーマンスが向上
- HSL調整レイヤーが修正され、カスタムの色相範囲、新しいUIおよび選択コントロールをサポート
- PSDのインポート/書き出し機能の多くの改良
- レイヤースタジオに、透明の背景、さまざまなサムネイルサイズ、カラータグ設定のオプションが追加されました。
- 選択範囲の微調整の大幅な改良
- ドキュメント履歴のブランチ保存機能が追加されました。多くのステップを取り消して別のブランチパスを実行する場合でも、元の位置までブランチを戻すことができます。
- 任意の深度マップの読み込みを含め、HEIF画像の読み込みが可能
- 12ビットおよび16ビットのCMYK TIFFファイルのサポートの追加
- よく使うアセットを保存してドラッグアンドドロップできる新しいアセットスタジオ
- マクロおよびバッチ処理の大幅な改良
- その他ここには記載されていない数百にもおよぶ不具合修正と改良
- Affinity Photo 6,000円 → 4,800円 – Mac App Store
- Affinity Designer 6,000円 → 4,800円 – Mac App Store
- 本格的なクリエイティブソフトウェア – Affinity
コメント
バージョンアップが一年近く放置されてたからもはや開発されてないかと思ってた(笑
Illustrator ccより圧倒的に高速
待ちに待ったアップデートが来て本当に嬉しい
ただ、不具合はもう少しこまめに修正してほしいなぁ…
海外製かつ廉価なアプリだから、あまり多くを求めるのは酷かも知れないけど、
日本語がまともに打てない状態で1年間も放置されてさすがに愛想が尽きそうになってたよ