Blackmagic Designが新しいRAWフォーマット「Blackmagic RAW」およびMac用プレイヤー「Blackmagic RAW Player」を発表しています。詳細は以下から。
Thunderbolt 3に対応したeGPU「Blackmagic eGPU」などをAppleと共同開発しているオーストラリアの映像機器メーカーBlackmagic Designは現地時間2018年09月14日、新たな映像用RAWフォーマット(コーデック)「Blackmagic RAW」を開発し、SDKやPlayerなどを公開したと発表しています。
Introducing Blackmagic RAW, the revolutionary new RAW format that's easier to use and much better quality than popular video file formats, but with all the benefits of RAW recording! Learn more at https://t.co/CO2CqNTieS pic.twitter.com/ixcSYjFzdT
— Blackmagic Design (@Blackmagic_News) 2018年9月14日
進化したデモザイクアルゴリズムなどの新テクノロジーを複数採用したBlackmagic RAWでは、高解像度、高フレームレート、ハイダイナミックレンジのワークフローに最適な視覚的ロスレスのイメージが得られます。驚異的な画質、幅広い種類のメタデータのサポート、高度に最適化されたGPUおよびCPUアクセラレーション処理などの優れた特徴により、Blackmagic RAWは、撮影、ポストプロダクション、フィニッシングに使用できる世界初のコーデックとなっています。
Blackmagic URSA Mini Pro – Blackmagic RAW – Blackmagic Design
プレスリリースによるとBlackmagic RAWコーデックはモザイク処理の一部がコンピュータのCPUからカメラ本体に移され、エンコーディングの効率が劇的に向上したほか、AVX、AVX2、SSE4.1に対応したプロセッサー向けに最適化されており、AppleのMetalを含むCUDA、OpenCLなどを利用したGPUアクセレーションにも対応しているそうです。
Blackmagic RAWは現在Public Beta段階でURSA Mini Pro 4.6Kがこのコーデックを使用できるアップデートを受け取ることができるそうですが、Blackmagicはこのリリースに合わせて開発者向けに「Blackmagic RAW SDK」やMac用プレイヤー「Blackmagic RAW Player」、サンプルファイル(.braw)が公式サイトに公開されているので、興味のある方はチェックしてみてください。
- Blackmagic RAW Player – Mac App Store
- Blackmagic URSA Mini Pro – Blackmagic RAW – Blackmagic Design
- ブラックマジックデザインがBlackmagic RAW発表―無償アップデート、12ビット圧縮RAWでカメラ内記録が可能 – Cinema5D
コメント
なんというかこれ、Windows版QuickTime終了でハンドリングが悪くなったProResの置き換えだよな。
FinalCutPro7が終了してXにせず他のソフトに行った人は機材更新のタイミングで結構Windowsに移った人が多いし。
CineFormも良いんだけれど、今一つ書き出しでは使い勝手が悪いしDNxHDはたまにマスターとしてはとんでもない画を吐き出すから撮影時にお世話になりやすいBlackmagicが推すフォーマットならちょっと期待できそう。