AppleがmacOS 10.14 MojaveでリモートのMacにアクセスすることが出来るiCloudの「どこでも My Mac」機能を廃止すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年08月10日、2007年にリリースしたMac OS X 10.5 Leopardの新機能として、iCloudアカウント(当時は”.Mac”や”MobileMe”)と紐づけしたMacをリモートからログインできるようにするWide-Area Bonjourを利用した「どこでも My Mac (Back to My Mac)」機能を、2018年秋にもリリースを予定しているmacOS 10.14 Mojaveで廃止すると発表したそうです。
「どこでも My Mac」の変更点に備える
「どこでも My Mac」は、macOS Mojave ではご利用いただけなくなります。ファイルアクセス、画面共有、リモートデスクトップアクセスに使える別の手段を検討し、今のうちから準備しておきましょう。「どこでも My Mac」の変更点に備える – Apple サポート
どこでもMy Mac機能の廃止についてAppleは何もコメントしていないようですが、この機能はiCloudアカウントで紐づけされたMacにリモートからログインすることが可能なものの、NAT-PMPおよびUPnPプロトコルとポート設定が必要となっており、
Appleは「どこでもMy Mac」簡易設定機能を搭載した自社のWi-Fiルーター「AirMac Extreme」および「AirMac Time Capsule」の販売を終了しており、他社のルーターでは設定が異なるり使いづらいという意見や、過去には不具合やセキュリティの問題も指摘されていたので、廃止が決定されたのかもしれません。
どこでもMy Macの代わり
また、Appleはサポートページの中でiCloud Driveや画面共有、Apple Remote Desktop(9,800円)などを「どこでもMy Mac」の代わりに利用して欲しいとコメントしていますが、現在のところ「どこでもMy Mac」サービスのサービス終了時期(EoL)については言及していないようで、
- どこでもMy Macの代わりに利用可能なサービス
- iCloud Drive を使って複数のデバイスからファイルにアクセスする
- 画面共有機能を使ってほかの Mac にアクセスする
- Mac を Apple Remote Desktop でリモート管理する
macOS 10.14 Mojaveでシステム設定アプリの[iCloud]パネルから「どこでもMy Mac」機能は排除されたものの、古いmacOS用にサービスは続くようなので、サービス自体がすぐに停止されるということは無いようです。
- 「どこでも My Mac」の変更点に備える – Apple サポート
- MacOS Mojave won’t support Back to My Mac; Apple suggests pricier alternatives – Ars Technica
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