macOS SierraではUS RoboticsなどのUSB Faxモデムが利用できない状態になっているそうです。詳細は以下から。
AppleはmacOS SierraでPPTPによるVPN接続やHFSフォーマット、QuickTime APIなどのサポートを終了していますが、SierraではUSB Faxモデムのサポートも廃止されているそうです。
In Sierra, however, USRobotics support has confirmed that Apple removed even the capability to add a fax modem with external drivers to the Printers & Scanners preference pane.
Lost in Sierra: Five Missing Features
Apple Support CommunitiesやAmazonのユーザーによると、LinuxでもサポートされMacユーザーにも愛用者の多い「USR5637 56K」などのUSB接続のFaxモデムがSierraにアップグレード後できなくなっているそうで、開発元の米US Roboticsもこれを確認しているそうで、
- OSをSierraにしてFax機能使えていますか? – Apple サポートコミュニティ
- Fax modem no longer working after Sierra upgrade – Apple Support Communities
- USRobotics USR5637 56K USB FaxModem for Windows, Mac, Linux – Amazon.com
TidBitsが調べたしたところによると、AppleはMac OS X 10.7 LionでUSB Faxモデムのサポートを終了したものの、OS X 10.11 El Capitanまではメーカーの独自ドライバを利用することでシステム環境設定の「プリンタとスキャナ」項目からUSB Faxモデムを利用できるようにしていたそうですが、Sierraでは独自ドライバのあるFaxモデムでさえ追加できなくなっているそうです。
代理策
TidBitsのメンバーはSierraでUSB Faxモデムを利用する方法としてParallels DekstopやVMware Fusion, VirtualBoxなどで仮想マシンを使う方法や、Sierraにも対応した多機能プリンタのFax機能を使う方法などの代理策を上げており、
- /usr/bin/fax
- /usr/bin/efax
- /usr/bin/efix
- /usr/share/man/man1/fax.1
- /usr/share/man/man1/efax.1
- /usr/share/man/man1/efix.1
- /System/Library/Coreservices/Menu\ extras/Fax.menu
また、Sierraで削除されたFax関係のバイナリをEl Capitanから持ってくることで利用できたと報告もあるそうなので、SierraでどうしてもUSB Faxモデムを使いたい方は参考にしてみてください。
- Lost in Sierra: Five Missing Features – TidBits
コメント
黙って廃止されるのは気持ちいいものじゃないね