新しいMacBook Proに搭載されたTouch IDはログインやApple Payの以外にも、メモアプリやSafariのパスワードパネルのロックを解除することが可能になっています。詳細は以下から。
Appleが新しいMacBook Proに新たに導入したTouch IDはMacのログインやApple Pay、ユーザーの切替が可能だと基調講演で紹介されましたが、この他にもアクセシビリティを起動することなどが可能になっていたので調べてみたところ以下の様な機能がmacOSのビルドインアプリでサポートされていました。
Touch IDで出来ること
Macのロック解除/切替
Touch IDはMacのパワーボタンにもなっていますが、その他にもMacにログインする際の認証にも利用可能で、Macに複数のユーザーが登録してあった場合、Touch IDを利用して素早くユーザーを変更すなど、ログイン/ユーザー関係では以下の用途に利用可能。
- Macのロックを解除するときの認証
- Macのスリープを解除するときの認証
- 登録ユーザーの変更時の認証
Apple Pay
macOS Sierra 10.12およびiOS 10ではMacとTouch IDを搭載したiOSデバイスを利用してApple Payの認証を行うことが可能になっていますが、Touch IDを搭載したMacBookではMacのみでApple Pay決済が利用できます。
AppleのStoreサービス
Appleは現在App, iBooks, iTunes Storeといったサービスを提供していますが、MacBook ProのTouch IDではiOSデバイス同様、これらのStoreでコンテンツを購入時にTouch IDを利用してユーザーを認証することが可能になっています。
Safari
AppleはmacOS 10.12.1 build 16B2557に同梱しているSafari 10.0.1でセキュリティ機能を強化し、パスワードパネル全体にロックが掛けられていますが、このロックもTouch IDで解除することが可能になっているそうです。
メモプリ
AppleはOS X 10.11.4 El CapitanからmacOS/OS Xのメモ(Notes)アプリにパスワードロックを設定できるようにしていますが、このロックもTouch IDを利用して解除可能です。
Touch IDを使用 : お使いのMacにTouch Barがある場合、メモのロックの解除に指紋を使用できるようになります。
メモリアプリのヘルプより
アクセシビリティ
これはTouch IDの生体認証システムを利用していませんが、Touch IDはアクセシビリティ機能のトリガーとしても利用されており、Touch IDを素早く3回タップすることでアクセシビリティ機能が起動します。
現在開発者向けに公開されているmacOS Sierra 10.12.2 betaを見る限りではAppleは今後他のアプリでもTouch IDをサポートする計画のようで、Touch IDをサポートした1Passwordやsudoコマンドなどサードパーティー製アプリやコマンドも公開され始めているので、Touch IDを搭載したMacを利用される方は寝ている間や酔って意識のない間にパスワードや管理者権限を掌握されないように注意してください。
コメント