iOS 14/iPadOS 14ではクリップボードのデータにアクセスするアプリに許可が必要となり、クリップボードの内容がペーストされと通知が表示されるようなりました。詳細は以下から。
iOSやmacOSにはクリップボード機能が搭載されており、テキストや画像をコピーして他のアプリにペーストすることができますが、本日リリースされたiOS 14/iPadOS 14では、このクリップボードのデータにアクセスするサードパーティ製アプリでユーザーの許可が必要となっています。
加えて、iOS 14/iPadOS 14ではサードパーティ製アプリがクリップボードのデータをペースト(取得)すると以下のように、クリップボードにデータをコピーしたアプリとペースとしたアプリがわかる通知が表示されるようになっているため、どのアプリがクリップボードの内容へアクセスしたかを確認することが可能になりました。
クリップボードにデータをコピー&ペーストするアプリはクリップボード拡張系のアプリやパスワードマネージャーなど多く、これらのアプリはデータのやり取りが明確なので問題ありませんが、
iOS 14のBeta版が公開された当初、このプライバシー保護機能によりTikTokが他のサードパーティ製アプリに入力された情報を1文字ごとに取得している問題が指摘されていたので、iOS 14/iPadOS 14へアップグレードされた方はこのクリップボード通知に注意を払ったほうがよさそうです。
おまけ
The Vergeによると、TikTokは他のサードパーティ製アプリに入力されたデータを取得していた問題について、TikTokのスポークスマンは、この機能はスパム防止のために導入したものだったが、ユーザーに誤解を与えプライバシーの透明性を保つため、既にこの機能を削除したバージョンをApp Storeに提出したとコメントしたそうです。
Following the beta release of iOS 14 on June 22, users saw notifications while using a number of popular apps. For TikTok, this was triggered by a feature designed to identify repetitive, spammy behavior,” the spokesperson said, adding that the company was “committed to protecting users’ privacy and being transparent about how our app works.”
TikTok says it will stop accessing clipboard content on iOS devices – The Verge
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