OS X Yosemite 10.10.2ではTimeMachine内のiCloud Driveバックアップがブラウズできるようになる他、複数のセキュリティアップデートがされるようです。詳細は以下から。
9to5Macによると、Appleは22日に開発者向けにリースした6th Beta (14C106a)よりさらに修正されたYosemiteの2ndアップデートOS X 10.10.2のBeta版(Build 14C109)を従業員に配布しており、OS X 10.10.2の開発も最終段階に入ってきているようです。
After existing in beta with developers for a few months, Apple is preparing to release the second update to OS X Yosemite in the coming days to customers. The OS X 10.10.2 update was seeded to Apple employees this week under the build 14C109, which is a bit newer than the most recent developer preview. Sources provided the release notes, and there are some notable feature additions and fixes…
[OS X Yosemite 10.10.2 to add iCloud Drive in Time Machine, Wi-Fi, security + VoiceOver fixes – 9to5Mac]
OS X 10.10.1ではWi-Fiが繋がらなくなったり、MailやSpotlightなどに複数の脆弱性が存在しますが、iMoreと9to5Mac, Apple Support Communitiesなどの情報によるとOS X 10.10.2 Buid 14C106aや14C109では以下の追加機能や修正がされているようです。
追加&修正される機能まとめ。
・Wi-Fiの接続不良の修正
OS X YosemiteやiOS 8でAWDLを使用した際、一部のデバイスでWi-Fiの速度が著しく低下する不具合がApple Support Communitiesなどで確認されており、いくつかの修正方法やアプリが公開されていますが、OS X 10.10.2ではこの不具合が修正されているもようです。
・SafariでWebページのロードが遅くなる不具合と安定性、脆弱性の修正
Yosemite リリース後アップデートされたSafari 8.0.1ではSafariが起動しなくなる不具合があり、Safari 8.0.2が急遽リリースされましたが、OS X 10.10.2に含まれているSafari 8.0.3ではさらにWebページのロード時間や安定性、脆弱性が修正されているようです。
[safari slow on yosemite – Apple Support Communities]
・SpotlightがMailアプリの設定を迂回してコンテンツの内容を表示してしまう不具合の修正
関連リンク:
Yosemite(OS X 10.10.1)のSpotlight機能にMailのセキュリティ設定を迂回してリモートコンテンツを読み込んでしまう不具合が発見される。
・オーディオやビデオを再生時のBluetoothヘッドホンの改善
Yosemite Betaで一時使用できたAACコーデックですが、OS X 10.10.2のこの項目がAACサポートを指すものかは分かりません。
・TimeMachine内のiCloud Driveディレクトリのブラウズをサポート
現在TimeMachineでiCloud DriveをブラウズするとiCloud Driveが見れなかったり、”iCloud Drive Upgrade – Recovered Documents”ディレクトリしか見ることが出来ず、iCloud Drive内のバックアップは”Mobile Documents”内を探して復元するしかありませんでしたが[1, 2]、OS X 10.10.2ではTimeMachine内のiCloud Driveディレクトリから復元することが出来るようです。
注:「iCloud DriveをTimeMachine用のドライブとして使用できる」と訳された記事もあるようですが、9to5Macに掲載された原文は”Adds the ability to browse iCloud Drive in Time Machine”なので「TimeMachine内のiCloud Driveをブラウズ出来る機能を追加」となります。
・VoiceOverスピーチのパフォーマンスと性能の向上
日本語ではあまり性能の向上は期待できませんが、英語のスピーチやシステムを英語で使用している場合、Webページの読み上げなどでVoiceOverの性能が向上しています。
・言語入力切り替え時に起きる予想外の不具合の修正
関連リンク:
OS X Yosemiteでウムラウトやアクセント記号などのダイアクリティカルマークが出せなくなった時の対処法
・GoogleのProject Zeroで発見された脆弱性3つ
攻撃者が一般ユーザーからroot権限を手に入れることができるいわゆる”Elevate Privileges”のProof of Conceptなど3件が修正。[link]
・Thunderstrike Bootkitの修正
ドイツのハッカー集団CCCのサミットで公開されたMacのThunderbolt脆弱性「Thunderstrike Bootkit」もOS X 10.10.2で修正されているようです。[link]
・グラフィックドライバの改善、パフォーマンスの向上
Yosemiteにアップデートした一部のdGPU搭載Macでグラフィックスの不具合が報告されており、iMacやMacBook Pro RetinaのApple Support Communitiesのスレッドでは既に10~20ページに渡りこの不具合が報告され議論されており、iMac with Retina 5K displayでもまだMission Control使用時にVRAMの大量消費やFPSの低下などが報告されていますが、OS X 10.10.2にはグラフィックドライバのアップデートも含まれているようです。
OS X 10.10.2 6th Betaのアップデートは他のBetaより大きくなっており、これ以外にも多くの不具合が修正されると思いますが、また何か不具合があるかもしれませんのでメイン環境でYosemiteのMacを使用している方はアップデート前にTimeMachineでのバックアップをおすすめします。
関連リンク:
・OS X Yosemiteでアクセシビリティのズーム機能を使用するとMacのパフォーマンスが著しく低下する不具合
・OS X Yosemiteにアップグレード後、システムログに出現する「BUG in process suhelperd」とは何なのか?
コメント
何だ、、、iCloud DriveをTime Machine用のクラウドドライブとして使える機能じゃないのか orz
>>1
iPhoneみたいにiCloudバックアップが取れると思ったかw
俺も一瞬それ考えたけど、16GB〜128GB容量のiPhoneと128GB〜2TB容量のMacじゃバックアップに使用する容量に違いがあるから無理だと思ってソース見たよ。