Cursorでは、macOS 26 TahoeでGPU使用率を上昇させシステムの遅延を引き起こすElectronの不具合が独自パッチで修正。

Cursor 2.0 macOS 26 Tahoe
Cursor 2.0/Electron: 34.5.8
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 AIコードエディタ「Cursor」では、macOS 26 TahoeのMacでGPU使用率を上昇させシステムの遅延を引き起こすElectronの不具合が独自パッチで修正されたようです。詳細は以下から。

Cursor 2.0

 米カリフォルニア州のAnysphereは現地時間2025年10月29日、AIコードエディタCursorの最新バージョンとなる「Cursor 2.0」をリリースしましたが、同バージョンではmacOS 26 TahoeのMacでGPU使用率を上昇させるるElectronの不具合が修正されたようです。

Cursor 2.0

Cursor 2.0/Electron: 34.5.8

 macOS 26 TahoeにアップグレードされたMacやプリインストールされたMacBook Pro (14インチ, M5)などでElectronアプリを利用すると、ElectronがAppleのプライベートAPI (_cornerMask)をオーバーライドしていたことから、APIの仕様が変わったTahoeでは、macOSのウィンドウUIを描写するWindowServerのGPU使用率を跳ね上げ、Macのシステムの遅延を起こす問題が確認され、

WindowServer

macOS 26 TahoeのWindowServer

Electron側は、Electron v39.0.0 v38.2.0, v37.6.0, v36.9.2以上で、この問題を修正していますが、互換性の問題のためか、新たにリリースされたv2.0でもElectron 34.5.8を採用しているCursorは独自のパッチで、この問題を修正したようです。

 Cursorチームのプリンシパルエンジニアを務めるAman Karmani(@tmm1)さんによると、このパッチは先週リリースされたCursor Nightly 1.9.0-pre.1.patch.0で適用され、現在Betaが公開されているmacOS 26.1 (Kernel 25.1)でも有効になっているそうです。

Cursor 2.0

Sure, will be fixed in next build.
That’s unfortunate to hear as I was also hoping Apple would do something here.

MacOS 26 (Tahoe) lag due to electron bug · Issue #3672 · cursor/cursor – GitHub

 Cursor 2.0のChangelogには、この情報が記載されていないため完全に修正されたかは不明ですが、CursorやLM Studioなど大規模なElectronアプリほど、Electronのバージョンを上げると他の予期せぬ不具合が発生する可能性があるため、修正には時間がかかっているようです。

なお、LM Studioは現在Beta版のv0.3.31 Beta 5で、この問題を修正したようなので、次のStableリリースで修正されると思われます。

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