Apple、アプリを終了する際はバックグラウンドプロセスも終了すべきであるとして、macOS 26 Tahoeにアプリ終了後もバックグラウンドで動作するプロセスを検出しユーザーに通知する機能を追加すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは2022年10月にリリースした「macOS 13 Ventura」で、サードパーティ製アプリと一緒にログイン時やアプリを開いていないときにタスクを実行するエージェントやデーモン、サービスマネージャー、ヘルパーツールがインストールされると、それらを「ログイン項目/バックグラウンド項目」としてユーザーに通知し、不明なプロセスがMacにインストールされないようにセキュリティ機能を強化しましたが、

macOS 13 Venturaのログイン項目/バックグラウンド項目通知
Appleは、2025年秋にリリース予定している「macOS 26 Tahoe」で、アプリの透明性を高め、さらにセキュリティを強化するため、アプリ終了後もバックグラウンドで動作し続けるプロセスを検出し、ユーザーに通知する機能を追加すると発表しています。

WWDC25:Integrate privacy into your development process
Process cleanup
Appleでプライバシーエンジニアを務めるJoey Tysonさんは、macOSはアプリの起動中やメインアプリ終了後もバックグラウンドで動作するバックグラウンドプロセスを許可しているものの、ユーザーが、そのアプリを終了した際には、バックグラウンドプロセスも全て終了するべきであるとして、macOS 26 Tahoeに以下のようなプロセス検出通知を導入すると発表しています。
Also on macOS, note that all app processes should be terminated when someone decides to quit the app. If you load processes using fork, exec, or POSIX spawn, clean up those processes on exit. macOS Tahoe will heuristically detect if such processes continue running, then show users a prompt to confirm if this aligns with their intent.
Integrate privacy into your development process – Apple Developer
このセキュリティ機能は、サードパーティ製アプリと一緒にインストールされたバックグラウンド項目やアプリ終了後も動作し続けるプロセス(fork, exec, POSIX spawn)を対象とした機能で、ユーザーがアプリを終了すると、そのアプリと関連するプロセスを検出し「このアプリは予定通りに終了せず、現在も実行中であることを検出しました。このアプリのバックグランド実行を許可しますか?」という通知を表示、その通知からプロセスの実行を引き続き[許可], [常に許可], [強制終了]できるようになっているため、ユーザーは不審なプロセスの常駐を防ぐことができるそうですが、

macOS 13 Venturaで導入されたログイン項目通知について対応したAdobe CC
アプリ開発者の方は、この通知について対応しなければ、ユーザーがアプリ終了時にバックグラウンドプロセスも終了し、バックグラウンドでの自動更新やファイルの同期機能が失われる可能性があるので注意してください。
Integrate privacy into your development process
- Integrate privacy into your development process – Apple Developer
コメント
ウィンドウの閉じるボタン押したときの挙動
閉じるアプリもあれば起動しっぱなしのアプリもあって混在してる事が当たり前になってる事からどうにかしてくれ