macOS 26 Tahoeでシステム全体の遅延やバッテリー消費を引き起こす問題のあるElectronアプリがMacにインストールされているかを簡単に確認できるAppleScriptアプレット「Tahoe Electron Detector」がリリースされています。詳細は以下から。
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macOS 26 Tahoeでは、Electronがアプリケーションウィンドウのシャドウを描写するAppleのプライベートAPIをオーバーライドしたことにより、古いElectronフレームワークを利用したアプリを起動しておくとWindowServerプロセスがGPU使用率を100%近くまで上昇させ、これが原因でシステム全体の動作が遅延したり、バッテリードレインなどを引き起こす通称Shamelectron問題が確認され、

ElectronがWindowServerのGPU使用率を上昇させる
この問題を抱えたElectronフレームワークが使われているアプリを確認できるスクリプト(Detect Electron apps on mac)も公開されましたが、このスクリプトをAppleScriptアプレットにして簡単に実行&問題のあるアプリを確認できる「Tahoe Electron Detector」が新たに公開されています。

Detect Electron apps on macスクリプト
Tahoe Electron Detector
Tahoe Electron Detectorを公開したのは米The IconfactoryのCraig Hockenberryさんで、Tomas Kafkaさんが公開したスクリプトをベースにXcodeのインストールが必要な部分をアップデートし実行できるようにしたそうで、アプリ(AppleScriptアプレット)をダウンロードして解凍し、実行して[Start]をクリックするだけでElectronアプリのチェックが開始されます。

Macにインストールされているアプリが多いと多少時間はかかりますが、チェックが終わるとウィンドウにElectronアプリがリストアップされ、先頭に✅がついたアプリは問題が修正されたElectronフレームワークを導入済み、❌️がついたアプリは逆に現在も問題のある古いElectronフレームワークを使っていることを示しています。

Apps with an ❌️ can be slowing down your Mac and need to be updated for Tahoe.
Tahoe Electron Detectorより
Craigさんは、macOS 26 TahoeへアップグレードしたMacで一部のアプリが動作が遅くなるという報告をユーザーから受け、このElectron製アプリが問題の原因ではないかと考え、Tahoe Electron Detectorを公開したそうで、アプリはThe Iconfactoryのアカウントで署名し、Appleの公証も取得しているためGatekeeperを迂回せずにすぐに実行でき、

AppleScriptアプレットのためmacOS Tahoeより古いMac(Mac OS X 10.6 Snow Leopard以降)で実行可能となっているので、macOS 26 Tahoeへのアップグレードを計画している方は、アップグレード前にTahoe Electron Detectorを実行して「Tahoeへアップグレードしても安全か?」の判断材料にして欲しいとコメントされています。

- Tahoe Electron Detector – furbo.org
- tkafka/detect-electron-apps-on-mac: Detect Electron apps on mac where the Electron hasn’t yet been updated to fix the system wide lag – GitHub


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