macOS仮想マシンの作成やipswイメージの管理、スナップショットの保存が可能な開発者向けの仮想化ツール「Bushel Dev App for Testing VM」の予約注文が開始されています。詳細は以下から。
毎年恒例となったAppleのmacOSアップグレードは新機能の導入だけでなく、システム要件のアップデートやレガシーなフレームワークの廃止/非推奨などが行われるため、アップグレード前には正式リリースされたmacOSやApple Beta Software Programで配布されるBeta版を利用し、使用するアプリや開発ツールの十分なテストが必要となっていますが、
そのようなケースに利用されるmacOSの仮想マシンの作成やipswイメージの管理などを行える仮想化ツール「Bushel Dev App for Testing VM (以下、Bushel)」が現在開発されています。
BushelはiOS/iPadOSアプリの開発を請け負っている米ミシガン州Bright DigitのLeo Dionさんが開発している仮想化ツールで、Parallels Desktopと同じようにAppleのVirtualizationフレームワークをベースに開発されており、
仮想マシンを作成しローカライゼーションやアクセシビリティ、スタートアップスクリプトのテスト、CPUやメモリ、macOSのバージョンなど様々な仮想マシンのカスタマイズ、Appleからダウンロードしたipsw(リストアイメージ)の管理、スナップショットの作成/ロールバックなどを行うことが可能となっているそうです。
機能的にはParallels DesktopやUTM、VirtualBuddyと同じですが、AppleのVirtualizationフレームワークは現在スナップショットやロールバックの機能を提供していない*ため、一部の機能は独自実装しているようで、
Bushelのシステム要件はmacOS 14 Sonoma以上で、アプリは12月15日にリリース予定で現在TestFlightでベータ版も配布しており、スナップショット機能はProサブスクリプション登録が必要ですが、それ以外の機能な無料で提供されるそうなので、興味のある方は予約注文登録をしてみてください。
おまけ
スナップショット機能はありませんが、macOSのみの仮想化ならBuddy Software LTDのGuilherme Ramboさんがオープンソースで開発している「VirtualBuddy」が、仮想マシンのカスタマイズやipswのダウンロード/管理機能、
コンパニオンアプリVirtualBuddyGuestを利用した共有フォルダのマウントなど様々な機能を備えているので、興味のある方は試してみてください。
- Bushel Dev App for Testing VM – Mac App Store
- Bushel macOS Virtual Machine App for Developers – Bright Digit
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