Mac Pro (2019)にPCIeアクセラレータカード「Apple Afterburner」を搭載し16Kタイムラインを編集したレビューが公開されています。詳細は以下から。
Appleが2019年12月10日に発売を開始した「Mac Pro (2019)」にはオプションとしてPCIeアクセラレータカードの「Apple Afterburner」が+22万円で搭載可能ですが、このApple Afterburnerを搭載し16Kタイムラインの編集にチャレンジしたレビュー動画が公開されています。
最も高いパフォーマンスが求められるワークフローのためにより良いビデオ性能を得るには、Apple Afterburnerを加えてMac Proをアップグレードすることを検討してください。Apple AfterburnerはPCIeアクセラレータカードで、Final Cut Pro X、QuickTime Player X、対応する他社製アプリケーションでProResおよびProRes RAWビデオコーデックのデコーディングを行う際に負荷を軽減します。
- 30fpsの8K ProRes RAWビデオを最大6ストリーム再生
- 30fpsの4K ProRes RAWビデオを最大23ストリーム再生
- 30fpsの4K ProRes 422ビデオを最大16ストリーム再生
Mac Pro – Apple(日本)
レビューを公開したのはJonathan Morrisonさんで、Final Cut Pro Xを搭載したMac Pro (2019)で4.5K ProRes 4:4:4:4 XQの9ストリーム/15ストリームで8Kタイムライン/16タイムラインの作成に挑戦しています。
To test out the Mac Pro Afterburner acceleration, I initially created a 4K Multi-Cam project with 9 and even 15 streams of 4.5K Pro Res 4444 XQ video which didn’t even break a sweat on the Mac Pro. I figured let’s make an 8K timeline, nah. Let’s make a 16K timeline and the results blew me away.
YouTubeより
結果は見ての通り、16Kタイムラインのプレイバック時でもCPUおよびGPUの使用率がほぼ抑えられ、CPU/GPUファンは狂ったように静かで、JonathanさんとMKBHDさんはMac Pro (2019)のベースモデルのCPUベンチマークスコアが思ったほど期待できなかった方に対し、Mac Pro (2019)のパフォーマンスの結論を出すにはGeekbenchスコアだけでなく、動画編集を行う場合はApple Afterburnerを利用できるだけでもMac Pro (2019)を選ぶ理由になるとコメントしているので、用途によってはCPUよりAfterburnerをオプションで追加したほうがいいかもしれません。
I know people gonna run with this but there’s so much more than the Geekbench haha. Wait until you see today’s video 🤯 https://t.co/rQXHm4xhqG
— Jonathan Morrison 🙋🏻♂️ (@tldtoday) December 17, 2019
Turns out you have to dig slightly deeper than Geekbench scores to draw conclusion about performance! Fun facts!
— Marques Brownlee (@MKBHD) December 17, 2019
おまけ
AppleのAfterburnerは現在のところFinal Cut Pro X v10.4.7以降やQuickTime Player X、Blackmagic DesignのDaVinci Resolveなど対応するサードパーティ製アプリが対応しています。
Final Cut Pro 10.4.7のリリースノート
- 新しいMetalベースプロセッシングエンジンによって、再生タスクのほか、レンダリング、合成、リアルタイムエフェクト、書き出しなどのグラフィックスタスクのパフォーマンスが向上
- Mac ProでのマルチGPU(Radeon Pro Vega IIやRadeon Pro Vega II Duoなど)に対応し、グラフィックスのパフォーマンスが向上
- Mac Proでの最大28コアのCPUに対応し、CPUパフォーマンスの最適化を実現
- Mac ProでAfterburnerカード使用時のProResおよびProRes RAWの再生速度が向上
- Pro Display XDRで圧倒的な美しさのHDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオを表示、編集、グレーディング、および配信
- Pro Display XDRを1本のThunderboltケーブルだけで接続してディスプレイまたはリファレンスモニタとして使用可能
- 3台のPro Display XDRを同時にMac Proに接続し、2台をFinal Cut Proインターフェイス用、1台をモニタ専用にすることが可能
- Mac Pro – Apple(日本)
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