Microsoftが数式の値のプレビューをサポートした「Excel for Mac」と埋込オーディオにクローズドキャプションを追加できるようにした「PowerPoint for Mac」をリリースしています。詳細は以下から。
Microsoftは現地時間2023年04月11日、同社のオフィススイート「Microsoft 365/Office 2019/2021 for Mac」のバージョン16.72アップデートをリリースし、同バージョンでExcelとPowerPointに新機能を追加したと発表しています。
Excel
Excel for Macの日本語のリリースノートにはバグの修正としか記載されていませんが、公式サイトのリリースノートによると、Excel for Mac v17.72では、今年01月からInsider版でテストされていた数式の評価ツールが実装され、新たに、数式バーをクリックすると、その数式内で参照しているセルや引数の値を最終計算の前にプレビューできるようになっています。
プレビューの方法は、以下のように数式バーで数式や関数の引数をクリックするだけで、その値がツールチップに表示されるようになっており、同様の機能は[F9]キーにも割り当てられていますが、[F9]では数式内に値が展開されてしまうため、
数式に集中しやすいようツールチップへの表示方法が導入されたそうで、ツールチップに値を表示したくない場合は[Control + Option + P]*キーでON/OFFを切り替えられるようになっています。
PowerPoint
PowerPoint for Mac v17.72ではアクセシビリティ機能としてスライドに埋め込んだオーディオに、クローズドキャプション(字幕)を挿入できる機能が追加されています。
サポートされているクローズドキャプションのフォーマットはWebVTT(.vtt)で、キャプションの表示/非表示はオーディオ再生バーの[CC]または[Option + J]キーで操作することが可能です。
また、Microsoft 365/Office 2019/2021 for Mac v16.72ではOfficeスイートとWordで2件のRCE脆弱性が修正されているので、ユーザーの方はアップデートすることをおすすめします。
- Office for Mac のリリース ノート – Microsoft
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