macOS 13 Venturaアップグレード後にセキュリティアプリの「フルディスクアクセス」を求めるプロンプトが繰り返し表示される/一部機能が利用できなくなる不具合があるとしてNortonやESETなどが対応中。

　macOS 13 Venturaアップグレード後に「フルディスクアクセス」のプロンプトが繰り返し表示される/一部機能が利用できなくなる不具合があるとしてNortonやESETなどエンドポイントセキュリティ各社が対応を迫られているそうです。詳細は以下から。

　Appleは日本時間2022年10月25日、ステージマネージャやSpotlightの強化、システム環境設定をSwiftUIで刷新した「macOS 13 Ventura」を正式にリリースしましたが、このmacOS 13 Venturaでは、エンドポイントセキュリティアプリが利用できなくなる不具合が発生しているそうです。

フルディスクアクセス権限が有効になっていないESET

　一般的にエンドポイントセキュリティアプリはリアルタイム保護を行うため、ユーザーに対し全てのファイルへのアクセス許可を求めますが、NortonやESETのサポートチームによると、macOS 12 Monterey以下のmacOSからmacOS 13 Venturaへアップグレード後、このアクセス許可「フルディスクアクセス」が許可されておらず、フルディスクアクセスを求める許可が繰り返し表示されたり、一部の機能が利用できなくなる不具合が発生しているそうです。

お使いのノートン製品で、Mac でフルディスクアクセスを有効にした後でも、フルディスクアクセスを許可して有効にするように求めるメッセージが繰り返し表示されます。これはオペレーティングシステムの問題であり、オペレーティング システムを macOS 13 (Ventura) にアップグレードした後、既存のノートン製品を開くたびに発生します。

macOS 13 でノートンを開いたときにノートンの［フルディスクアクセス］のプロンプトが繰り返される問題を解決する – Norton

　BlockBlockを開発しているセキュリティ研究者のPatrick Wardleさんらによると、この問題は初期リリース版のmacOS 13 Venturaで、アップグレード後にユーザー承認のデータを保存した「Transparency Consent and Control system」のデータベース(TCC.db)が正確に移行できていないことが原因のようです。

フルディスクアクセスを求められた時の対処用

　既に複数の開発者がこの不具合をAppleに報告し、Appleもこの不具合を認識しているそうなので、macOS 13.1 Venturaで修正されると思われますが、NortonやESETは以下の解決方法を提示しているので、この不具合に遭われた方はチェックしてみてください。

1. Appleメニューから[システム設定]アプリ → [プライバシーとセキュリティ]を開く。
2. [フルディスクアクセス]をクリック。
3. リストから各エンドポイントセキュリティアプリを選択して、リスト下のマイナスアイコン[-]をクリックする。
4. 管理者パスワードを入力して[設定を変更する]をクリック。
5. システム設定アプリを閉じて、エンドポイントセキュリティアプリを起動。
6. 再び[フルディスクアクセス]のプロンプトが表示されたら[設定を開く]をクリック。
7. [フルディスクアクセス]で、エンドポイントセキュリティの機能拡張の横のスライダーをONにする。
8. 管理者パスワードを入力して[設定を変更する]をクリック。

追記

　Appleは米Wiredに対し、この問題を認識し今後のアップデートで修正するとコメントしたそうですが、セキュリティアプリを提供する各社も多くのサポートドキュメントを公開しているので、この不具合に遭われた方はチェックしてみてください。

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