iOS 16ではアプリでコピーした内容を別のアプリがアクセス&ペーストしようとするとユーザーの許可が必要になり、この警告が毎回表示される不具合も確認されています。詳細は以下から。
Appleは2020年09月にリリースした「iOS 14/iPadOS 14」で、あるアプリでペーストボード(クリップボード)にテキストや画像をコピーし、他のアプリでその画像やテキストをペーストしようとすると、その都度iPhoneのトップに「Hogeアプリから”Fugaアプリ”へペースト」というバナー警告を表示し、
ユーザーのデータを集めるサードパーティ製アプリが確認できるようになっていますが、現地時間2022年09月12日にリリースされた「iOS 16」では、このバナー警告が見直され、アプリがペーストボードへアクセスする際にユーザーに使用許可を求めるアラートを表示するようになっています。
iOS 16で表示されるペーストアラートは、バナー表示と同じく、どのアプリからどのアプリへのペーストされるかを表示し、各アプリで初回のみユーザー許可を求めるようになっているようですが、
一部のアプリでは、このペーストを許可するアラートが、旧バナー表示のようにアクセスするたびに表示されるようになっているそうなので、この不具合に遭われた方はアプリかApple側が問題を修正するまで、その都度許可ボタンを押し続けなければならないようです。
Super cool that iOS 16 comes with a fun minigame that requires you to constantly press "Allow Paste" every day pic.twitter.com/IJDJPJdIiJ
— James Cook (@JamesLiamCook) September 14, 2022
This alerts pops up on iOS 16 on iPad when you tap the Paste button on the *system keyboard*. I don’t get it. You know I tapped the button, *of course* I want to allow it! pic.twitter.com/GfstFjHexp
— Ole Begemann (@olebegemann) September 3, 2022
おまけ
WWDC22のWhat’s new in UIKitによると、iOS 16/iPadOS 16で新たに導入した「UIPasteControl」を利用して、アプリがペーストボードの内容をペーストすることを明示すると、このアラートが表示されないそうです。
追記
Appleは、アプリ間でテキストやファイルをコピー&ペーストする度に許可プロンプトが毎回表示されてしまう問題を2022年09月12日にリリースした「iOS 16.0.2」で修正したと発表していますが、iOS 16.0.2以降も許可プロンプトが表示されているユーザーがいるそうなので、完全な解決には至っていないようです。
App間でコピー&ペーストすると、許可を求めるプロンプトが想定より多く表示されることがある問題
iOS 16.0.2のリリースノートより
- iOS 16/iPadOS 16の新機能まとめ (準備中)
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