Appleは緊急セキリティ対応macOS 13.4.1 (a)やiOS/iPadOS 16.5.1 (a)適用後に一部のWebサイトが正しく表示されない問題を認識し、近くRSR(b)を公開すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年07月10日、最新のmacOS 13.4.1 VenturaとiOS/iPadOS 16.5.1向けに月例のセキュリティアップデートとは別に、既に悪用が報告されているWebKit(Safari)のゼロデイ脆弱性を修正する緊急セキリティ対応(RSR:Rapid Security Response)「macOS 13.4.1 (a)」と「iOS/iPadOS 16.5.1 (a)」をリリースしましたが、
この緊急セキュリティ対応を適用後に、FacebookやInstagram, WhatsApp, Zoomなど一部のWebサイト/サービスへアクセスすると、「このブラウザはサポートされていない」といった趣旨のエラーが表示され、Webサイトを表示できない/サービスを利用できない不具合が報告されていました。
その後、Appleはこの問題を認識したようで、10日午後には緊急セキリティ対応「macOS 13.4.1 (a)」と「iOS/iPadOS 16.5.1 (a)」が配信停止になっていましたが、Appleは先程(11日)、緊急セキュリティ対応のセキュリティコンテンツを更新し、この問題を認識していると公式に発表しました。
Appleによると、緊急セキュリティ対応となるmacOS 13.4.1 Ventura (a)とiOS/iPadOS 16.5.1 (a)アップデート適用後、一部のWebサイトが正しく表示されない可能性を認識し、この問題を修正するために、近く「macOS 13.4.1 (b)」と「iOS/iPadOS 16.5.1 (b)」アップデートのリリースを予定しているそうです。
Apple is aware of an issue where recent Rapid Security Responses might prevent some websites from displaying properly.
- Rapid Security Response iOS 16.5.1 (a) and iPadOS 16.5.1 (a)
- Rapid Security Response macOS 13.4.1 (a)
Rapid Security Responses iOS 16.5.1 (b), iPadOS 16.5.1 (b), and macOS 13.4.1 (b) will be available soon to address this issue.
If you applied Rapid Security Response iOS 16.5.1 (a), iPadOS 16.5.1 (a), or macOS Ventura 13.4.1 (a) – Apple
また、Appleはこの問題により、一部のWebサイトへアクセスできなくなってしまったユーザーに対し、macOSではAppleメニューの[このMacについて] → [詳細情報] → [macOS]のバージョン横の(i)を、iOS/iPadOSではシステム設定アプリから[一般] → [情報] → [iOSのバージョン]へ進み、緊急セキュリティ対応パッチを削除することも可能だとコメントしているので、Webサイトにアクセスできなくなり仕事や生活に影響する可能性のある方は試してみてください。
おまけ
なお、macOS 11 Big SurとmacOS 12 Monterey向けにリリースされた、同じくWebKitのゼロデイ脆弱性を修正した「Safari v16.5.2」では問題は発生してていないようです。
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