iOS 16では日本語と韓国語、ウクライナ語でも「テキスト認識表示」機能が利用可能になっています。詳細は以下から。
Appleは2021年にリリースした「iOS 15/iPadOS 15」および「macOS 12 Monterey」に、写真内にあるテキストを抽出し、コピー&ペースト(OCR)できるようにする「テキスト認識表示 (Live Text)」を実装すると発表し、第1段として英語と中国語、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル語の計7言語がサポートされていましたが、
現地時間2022年09月15日にリリースされた、「iOS 16」では、これらの7ヶ国語に加え、日本語と韓国語、そしてウクライナ語でテキスト認識表示機能が利用できるようになっています。
A12 Bionic以降を搭載したiPhoneで利用できます。英語、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ウクライナ語のテキストで利用できます。
リリースノートより抜粋
テキスト認識表示を使う
日本語のテキスト認識表示を使うには、iOS 16へアップデートされたA12 Bionic搭載のiPhone XRやXS以降(2018年発売)のiPhoneが必要で、この条件を満たしても利用できない場合は設定アプリの[一般] → [言語と地域] → [テキスト認識表示]がON (デフォルト)になっている事を確認してください。
後は、カメラアプリで撮影中が写真や、Safariで開いているTwitterのタイムラインに流れてきたスクリーンショット、写真アプリ内の写真ライブラリから日本語が記載されている画像を見つけ出して、タップ*すると日本語の文章をコピーできるようになります。
ちなみに、2021年09月に「iOS 15」がリリースされた後には、学生がレポートを作成している前の学生のPCの画面をiPhoneのカメラで盗撮、そのままテキスト認識表示(OCR)にかけてペーストしてレポートを盗むというライフハックが流行していたので、今後日本でも同じ現象が起こるかもしれません。
students are starting to steal each other's notes with iOS 15 and it's… kind of genius pic.twitter.com/klE992DuBn
— juan (@juanbuis) October 14, 2021
iOS 15のテキスト認識表示
また、キーボードでテキストを入力せずに画像からテキストを入力する「Text form Camera」機能をサポートしているアプリでは、文字入力の際にキーボードではなくカメラを起動して写真からテキストを入力することが可能です。
おまけ
ウクライナ語に関しては、WWDC22のPlatforms State of the UnionやVisionKitのセッションで言及されていませんでしたが、ロシアのウクライナ侵攻後、GoogleやDeepLなどの翻訳サービスでウクライナ語の翻訳率が急増し、
加えて正しい情報を伝えるためとして、GoogleがYouTubeの自動翻訳字幕にウクライナ語を追加すると発表していたので、Appleもこの動きに合わせたものと思われます。
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