AppleがXcode 13以前のGUIやaltoolによるMacアプリの公証を2023年秋で終了し、今後はXcode 14以上のGUIやnotarytoolへ移行するように発表しています。詳細は以下から。
Appleは2018年から、Mac App Store外で公開されているアプリ(いわゆる野良アプリ)に対し、アプリにマルウェアが同梱されていないかを事前にチェックする「Notary Service (公証サービス)」を開始し、この公証サービスをパスしたアプリにはチケットが発行され、Gatekeeperにブロックされず起動できるようになっていますが、
WWDC22のセッション「What’s new in notarization for Mac apps」によると、Appleは今後、2018年から提供してきた公証サービスへの古い提出方法/ワークフローを2023年秋までに廃止するそうです。
レガシィな公証方法を終了
Appleは現在、Macの公証サービスをXcode (GUI)とaltoolコマンド、昨年追加したnotarytoolコマンドで提供していますが、今後はXcode 14のGUIおよびnotarytoolを推奨し、デッドラインに設定した2023年秋にはXcode 13以前のXcodeからの公証サービスへのアップロードとaltoolを利用した公証を全て停止。
ただし、Xcode 13に同梱されているnotarytoolコマンドについてはデッドライン後も利用可能で、加えて、AppleはXcode 14に組み込まれている公証機能を、昨年公開したnotarytoolと同じ信頼性の高いバックエンドを利用するようにアップデートし、開発者は最大4倍の速さでアプリを公証サービスへアップロードできるようになっているそうです。
さらにAppleは今年、新たに「Notary REST API」を発表し、Linuxベースの継続的インテグレーションなど、macOSが動作していない、より多くのプラットフォームから公証を行えるよう準備を進めているそうなので、気になる方は「What’s new in notarization for Mac apps」セッションをチェックしてみてください。
- What’s new in notarization for Mac apps – Apple Developer
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